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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

カオストライブ

作者: 中目黒

〜あらすじ〜

社会になじめず、またしても会社をクビになったナカマロ。しかしある日突然、トライブなる集団が人々のトラウマをもとに怪物を具現化するオーバーテクノロジーを世界中にばら撒き、世の中は混沌に包まれる!

ナカマロは世界のために立ち上がり、トライブが提示した"ポシアの指導者を倒せばテロをやめる"条件を果たすため、育成ゲームで得た知識をもとに化け物を集め、ポシアへと向かう旅を始めるのであった。







「申し訳ないけど、君の仕事ぶりを見るに、うちで活躍するのは難しいかな」

俺は新人社会人のナカマロだ。大学ではパケモンを極めた経歴を持つが、社会人生活に慣れず、転職早々退職する羽目になる生活を続けていた。


今日もマサに、そうして木曜朝の10時から会社を放り出されてあてもなく街をぶらぶらしていた。

「俺って社会に向いてないのかなぁ」

ナカマロはつぶやいた。

社会人になったら、急に物事が複雑になったんだ。

仕事やっといてで振られて、やることがわからないまま、ついていけないまま曖昧に仕事を進める。怒られて話しかけづらくなり、質問できずスパイラルに陥ったこともある。

資料を作ってみても、ダメ出しされてあいまいなアドバイスで突っぱねられて、方向性もわかりにくいまま再度資料を作る。

意味のわからない会議に出されて、寝てしまったら態度が悪いと評価を下げられた。

こうすればいいと思っても、上に意見できる雰囲気じゃないのだ。

なんでこんなよくわからない複雑なルールのもとで働かなきゃいけないのだろう。パケモンをせず努力していいとこにいってたらそんなこと無かったのかもしれないが。


毎度同じことを考えながら、山手線に乗り込む。

どうせ家に帰ったらガミガミ言われるから、どっか寄り道しよう。

ナカマロは活気につられて渋谷駅に降りた。

駅出てすぐのでっかいディスプレイにはかわいい女の子が写っている。ああ、こんな美少女に生まれて世界中からちやほやされて生きていきたかった。

美少女じゃなくても、イケメンに生まれてちやほやされたかった。イケメンじゃなくてもとにかくちやほやされたかった。


そんなことを考えながら渋谷を散歩していたら、CMが速報に切り替わった。


「NNNニュースより、速報をお知らせいたします」


ナカマロは歩みを止めた。


「昨今過激な行動を繰り返し、各国から非難を受けるポシアに対し、"トライブ"を名乗る集団より犯行声明がヨーチョーブにアップされました」


トライブ?アノニマスに次いでまた新しいのが出たのか。だが、速報にするほどのことか?


しかし、次の瞬間ナカマロは息を呑む。"トライブにより投稿された動画の一部"に写っていたのは、現実には存在し得ないほど巨大なアリやハエなどに見える生物だった。

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