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第二話「鬼畜な訓練」


「訓練いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ……」


「何ぶつぶつ言ってるんだい。早くいくよ!」


「まずは前回の復習だ。上級魔法『魔炎』の使い方は覚えてる?」


「覚えてるよ。何回もやって俺の魔力が尽きるまでやってたんだから。ホントに鬼畜だよ……」


「じゃあやってみなさい」


「わかった。『魔炎』!」

ゴォォォォ

ドン!


「あぁ…。また山が犠牲に…」


「いい感じだね。もうちょっと魔力を込めれば火力が出るんだけどね。生きていく中ではあまり必要ないけど、それも覚えていてね」


「で、今日は何の訓練なんだ?」


「今日はね、空間魔法の『瞬間移動』だよ。その中の短距離、中距離、長距離の移動法の仕方を教えるよ」


「空間魔法だ!よしっ!」

ガチャ


「母さん?それ私にも教えなおしてくんない?」


「何でよ。あんたには一回教えたじゃない」


「やり方忘れちゃったんだよねー。いいよねー、ラクトは“完全記憶”スキルがあるから一回で覚えられて」


「でも、スキルを覚えても精度は上がらないからね。練習必須だよ」


「とりあえず、こっちに来なさい」


「はーい」


「まず、空間属性とは、空間と空間をつなげたり、別次元とつなげたりする魔法が使える属性で、それで今回教えるのは、転移魔法の『瞬間移動』よ」


「で、最初は短距離の移動法。メリル、わかる?」


「忘れた!」


「はあ…あのね、魔力を流す量によって変わるの。短距離は少し。中距離は中ぐらい。長距離は多く。覚えといてね」


「はい…」


俺の姉ちゃんの名前は「メリル・レンクス」。従魔術の使い手でいろんな種類の魔獣を契約していて、姉ちゃんの契約してる魔獣の数は現在2,000匹以上いる。前にも言ったが竜種とも契約していて、世界で一番魔獣を契約している数が多いし、世界で2番目に竜種を契約している人だ。1番目に竜種を契約している人はまた気が向いたら話そう。


「じゃあ、ラクト、向こうの木までだから『瞬間移動【短】』で行ってみて」


「わかった。『瞬間移動【短】』!」

シュン


「あれ?ラクトどこに行った?」


「おーい。ここだー!これって失敗ー?」


「失敗というよりかは『瞬間移動【長】』になっちゃってるねー。早く戻ってきてー」


「はーい」


「メッチャ遠くまで行ってる……」


5時間後


「よし!完全に思い出した!ありがと、母さん」


「どういたしまして。もう忘れないでね」


「おーけー」


「母さん……もう魔力と体力が持たない……」


「そうだね。そろそろ日も暮れてきたし、やめにするか」


「やっと終わった…死ぬ…」


「おーい。夜ご飯できたぞー」


「「はーい!」」


「「「いただきまーす!」」」


「うめー。やっぱ父さんのご飯は世界一だよ!」

父さんのしか食べたことないけど


「いつも助かるわ。子供たちの訓練で毎日忙しいからね」


「しょうがねえよ。自分の身は自分で守らねえといけないしな」


「そういえばラクト、今日で教えることは全部教えたから明日は生きていく中の基本を教えるからね」


「よっしゃー!地獄の訓練が終わりだー!やっと家を出れる!」


「姉ちゃんも早く家を出ればいいのに。もう19歳でしょ?」


「いいの。私はこの家が落ち着くし、暮らしやすいからね」


「ふーん。そうなんだ。」


「ごちそうさん!おなか一杯。今日もつかれたし早く風呂入って寝よっと」




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