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05 小説も工業製品も、作り方はきっと同じ


 さて、ここからはいよいよ作品を作っていきましょう。

 ……と思ったんですが、すみません、その前に。


 前回書いたポイントの話で予想外の感想が来まして。2件着て2件とも同じような意見だったので、これは完全に私の書き方の問題です。ごめんなさい。

 一応言い訳をしようと思い、前回の話を読み返してみました。――うん、あれだけ読むと、確かにお二人の感じ方はもっともです。

 ポイントは測定値だよね→だからこう考えよう、というような話をする予定でしたが、説明って難しいですね。



 「作者の思う面白さと、なろうでの評価ってズレるよね」というのは、私が書きたかったこととは少し違います。


 お話を作るのは、工場で製品を作るときに似てるなーと感じてます。

 きれいな製品だから良いわけではない。求められるのは、お客さん側の工場のラインに流したときに、うまくいくかどうかです。

 測定値が基準値ドンピシャだとかあんまり意味が無くて、基準値の下限ギリギリのほうがうまくラインに流れるなら、それがベストな製品です。 


 面白さは人間の感覚なので、考えから外そうぜ。

 感覚じゃなくて、数字を基準に見よう。測定値の良い製品なら、面白い製品と判断される。

 ものさしはひとつだけ、測定値ポイントのみなので、「○○とズレる」という考え自体を投げ捨てようぜ。



 もちろん自分の考えをまとめるエッセイとかは別で、好きに書くべきだと思います。そこらへんは目的をはっきりさせて使い分けようねってことで。

 前振りが長かったですね。でも作品の作り方を書くにあたり、前回語ったポイントの話ってとっても大事になるので、避けて通れなかったのです。


 あ、先に断っておくけど、私の小説の作り方は少数派のようですよ。

 最近いろいろと読んで感じました。まーこんな人もいるよ、くらいで考えてください。



 さて、以下はお仕事の先輩方にいろいろ教わったアドバイスです。小説を書くのも工場で製品を作るのも、結局何かを作り出すってことでは同じですし、けっこう使えるんじゃないかなと思って使ってます。

 ほら、似たようなことをするなら、似たようなやり方ですればうまくいくもんですよ。


・似たようなことをすれば、似たような結果になる。

・他社の製品をコピーしたいなら、測定値を合わせていく。測定値を合わせていけば、製品の性能も似てくる。

・条件を触ったら結果を見て、良ければそのまま。悪ければ戻す。

・人の感覚は大事。でも、感覚は信用しすぎない。数値が絶対。

・量は大事。5分見て大丈夫でも、機械は何日も何万回も同じ製品を作るからね。

・長いスパンで、たくさんのデータ取ってやっとわかることも多い。


 そんなところでしょうか。


 ちなみに何も考えずに練習として書いてみたのが、「Future in an oblong box」「The Disintegrators」の二作です。

 これはこれで、いい勉強になりました。

 で、上のアドバイスをもとに書いたのが、「最強魔女in山口県」(うろおぼえ)ですね。

 この作品を作ったときのことをサンプルにして、説明していきましょう。



 まず始めたのが、有名作品の多くで採用されている要素を集めていくことです。

 気を付けるのは、「面白そうだから入れる」というのはナシです。逆に言うと、「面白くなさそうだからボツ」もナシです。

 人間の感覚はあてになりません、基準は数字です。

 もう一つ気を付けるのは、表面ではなく要素を見て集めるということです。

 例えば「俺TUEEE」が多数採用されている。それって有利な戦いが見たいわけではなく、「自分が無双してちやほやされたい」という願望から来てるわけですよね。なら俺TUEEEそのものでなくても、ハーレム系でも良いわけです。実際には両方取り入れているのがほとんどですけど。


 さてそういうことで、多くの物語で採用されている「転生モノ」「主人公は魔法使い」「最強」「女の子たくさん」などが次々に鍋の中にぶち込まれていきます。

 ちなみにタイトルも同じように、文章系のタイトルです。


 これに関しては、ここのお友達に協力していただき、長いタイトルをいろいろ羅列してもらいました。ありがとう。

 共通点として、『一言目に興味を引きそうな単語で主人公の説明をする』『二言目で逆接を使い、意外な展開のストーリー説明』『ネットっぽい語感や用語を選んでそれっぽく仕上げる』という部分があったので、がんばって作ってみました。


 最強魔女などの単語に関しては、(具体的な数字は覚えていませんが)「伝説」「チート」「最強」などを検索して「最強」という単語が一番使用数が多かったので、それを採用しました。

 「魔女」に関しても同様ですね。魔術師より魔女のほうが多かったのは正直意外でした。

 結果、投稿時のアクセス、初見さんの食いつきは「Future in an oblong box」「死ね死ねマイダーリン」よりも格段にアップしたので、一応成功ということになります。


 ちなみに私、いまだにこのタイトルがうろ覚えです。そもそも覚えようとしてないのですが。

 変なタイトルだなー、なんでこれで受けるのかさっぱりわからないわー。そんな感じです。

 でも、それでいいのです。私の感覚なんかあてにならないので、捨てるのです。

 有名作品と似た形に合わせた結果、測定値があがったので、これは以前つけたタイトルよりも良いタイトルなのです。



 ということで中途半端なところですが、今日のところはここまでですね。

 また数か月後にお会いしましょう。


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― 新着の感想 ―
あーー、工業製品。 そっか…なるほど!マイペースに行こう。 焦らずに……(ありがとうございました)
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