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碧空の下で 034

 何も取り調べされずに刑務所、いや、収容所へと連れていかれた。4人とも、朝起きて、採石現場に出向いて仕事し、少しの飯を食い、寝るだけになった。日本に来た残りのフィンチ10年生もそうだ。少しでもサボればガス室に送られるようだ。しかも、ノルマ達成まで帰れない。

 ジャスティンは計画を立てた。流石に貴重品くらいは隠し持っているので、実行可能だろう。

1. 真面目に働く。

2. 憲兵のいない隙を突いて脱出。

3. 博多に行く。

4. 韓国行きのフェリーに乗る。

5. 中国大陸に行く。

6. シベリア鉄道経由でロシアと、フィンランドかエストニアとの国境を突破する。

7. フランクフルト国際空港からカナダに戻る。

シャルル・ド・ゴール国際空港でも良い。

 この計画は、ジャスティンの独断で決めた。ひとを助けるためならなんでもやろう。

 「シャルル・ド・ゴール国際空港?ヒースロー国際空港のほうが良いと思う。同じイギリス連邦の国家だから、カナダ行きの便はそちらが多いと思う。」

「しかし、海をわたる必要があり、ユーロスター利用の場合はかなりの金がかかる。」

 「おい、貴様らなに話してんだ!」

罵倒したのは憲兵だった。しかし、ジャスティンは聞こえなかった。あまりにも遠距離だったから。

 

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