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碧空の下で 033

その日は、ジャスティンとアンドリューは北へ北へと歩き出した。茨木市の北方で集合し、一ヶ月後に茨木駅で解散だ。その瞬間まで全裸だ。そのための地図もある。安威川は南流するため、北のほうが清流になっているのだ。

5キロメートル以上歩いたのだろうか。アンドリューがどこにいるかわからない。ジャスティンが歩き続けた間に、アンドリューはどこかに去っていった、或いはそれ以上に歩いたのだろう。後ろの人影だろうか。彼は。

後ろを振り向くと、迷彩柄の服を着た人がいた。まずい。憲兵だ。

開口一番に、「貴様は何者か。」とか言っていた。

ジャスティンはもうほぼ日本語を忘れていた。カナダに移住し、カナダ人として生活していた間、日本語を全く使わず、英語やフランス語を話すだけになっていたためだろうか。そして、ジャスティンは”Je suis Justin, Canadian!”と声を上げた。

「日本語で喋れ。」と言っていたが、もうジャスティンには届かない。怒号しか飛ばない嵐の中を、ジャスティンは収容所へと送られた。

まもなく、ジェシカ、アンドリュー、クロエも同様にして捕縛された。

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