第6話 魔力変換
遅く成りました。
[神眼]を使いこなせるようになる。
これが、俺の次の目標になってから早くも1ヶ月がたった。
始めは、魔素を視るのに強く強く意識しなければ発動もせず視えたととしても、気を抜けば直ぐに解除され元に戻ってしまう。それを何度と繰り返し今は、少し意識するだけで神眼を発動させ、魔素を視るることができるようになった。しかし、俺は、神眼のスキルが魔素を視るだけの能力『魔視』だけでわないと思っている。なぜなら、こんなスキルを手に入れた主人公は、大概のことは何でもできるからである!(ラノベ情報)
まぁ、本当はグレゴさんが「神眼は、全てを見通す事ができると、言われている」と、言ってたからなんだけどな。
「と、言うわけで、『魔視』以外にも『鑑定』などが、できるようになりました」
「うむ、何がと言うわけなのか分からんがさすがじゃの。ワシの一言だけで、そこに気づくとわの」
「それじゃ・・・」
「うむ、今日から再び魔法の特訓じゃな」
そう言い、家の外に出て行くグレゴさんの後を追い俺も外へと向かった。
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「ではまず、魔法についての確認とおさらいじゃ」
そう言われて、連れてこられたのは村外れにある草原だった。
「リュウトよ、魔法に必要なものは、何だったか覚えておるかの?」
「魔法に必要なものは、魔素であり、その強さを決める魔力ですよね?」
「うむ、概ねその通りじゃ。・・・それじゃ、魔素と魔力の違いが分かるかの?」
「んー、・・・分かりません」
「では、そこから始めるとするかの。まず、魔素とは、・・・・」
説明が、始まったが簡潔に言うと。
『魔素』とは、人間にはもちろん、自然の至るところに存在する力の源。詳細は、不明。
『魔力』とは、『魔素』を体内で力へと変換させたもの。これを『魔力変換』と言い、できるようになればスキルとして現れるらしく、熟練度(Lv)が上がれば、魔素の消費量が減るらしい。
『魔法』は、『魔力』を使い起こした事象のことを言うらしい。これを可能にするのが集中力と想像力で、それを補助する為に詠唱するらしく、この時に『魔力変換』を同時に行うのが一般的らしい。
「と、言うわけじゃ。魔素については、まだ色々と言いたいことはあるが、だいたい分かったかの?」
「うん、たぶん、きっと、大丈夫」
「・・・心配じゃのぅ。・・・まぁよい、まずは先ほどいった『魔力変換』を身に付けねば魔法は使えんからの。魔素を視ることのできる今のお主ならできるはずじゃ」
「はい!頑張ります!」
「じゃあまず、楽な姿勢をとり体中の魔素をヘソの辺りに集めて魔力に変換させるんじゃ」
「はい!・・・・」
そう言われ、俺はその場に胡座を組んで座り、ヘソの辺りに体中の魔素を集めるために集中し始めた。
「・・・って、魔素をどうやれば魔力に変換できるんですか?」
「ああ、そうじゃな・・・例えるなら『魔素』は豆で、『魔力』は、それを磨り潰した粉かの?」
「と言うと?」
「要するにじゃ、ヘソの辺りに集めた魔素を体にな染むように磨り潰すような想像で、行えば出来るじゃろうと思う」
「思うって・・・」
「すまんが教えることが出来んのじゃ。こればっかりは、己の感覚で掴み覚えることじゃからの・・・」
「うへぇ・・・まぁ、やってみます」
そう言い、俺は再び集中し始めた。まずは、自分の体に魔素の粒子が在ることを想像し、それをヘソの辺りに集めるように想像すると何かが体中を移動し始めるような感覚が合った。
「これは、・・・」
「ほう、もう感じたか・・・今までが嘘のようじゃな」
「これが、魔素なんでしょうか?」
「そのはずじゃ・・・まずはゆっくりでよい、それを細かく磨り潰素ようにヘソの辺りに集めるんじゃ」
そう言われて、俺は一つ一つの魔素の粒子が更に細かくなるようにイメージしながら集中して集め出した。しかし、出来たと思い気を緩めると直ぐに集めた魔素が霧散してしまい、魔力にはなっていなかった。
「くっそ・・出来たと思ったんだけどな」
「うむ、たしかに途中までちゃんと出来ておったようじゃの」
「え?何で、分かるんですか?」
「ああ、言っとらんかったか。クラスが、『魔法師』以上になるとクラスが上がるにつれ、相手の魔力をより正確に感じ取れるようになるんじゃ」
「あ、それでですか」
「うむ、練り上げられた魔力の濃さを感じ取り相手の強さを測ることができれば一人前じゃ。まぁ、それでも魔素の存在は、感じ取れんのだがな。」
「・・・もう一度、やってみます」
そう言い、俺は、もう一度始めから魔素を集め、魔力を練り始めた。しかし、そううまく行くわけもなく夕暮れまで、繰り返し行ったが結果は、変わらず魔力を練り上げることは、出来なかった。
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「リューくん悪いんだけど、保存庫からライ粉を持って来てくれる?」
「ああ、分かった」
俺は、完全に日が暮れてしまう前に家に帰って来ていた。今日は、キララ婆さんが、村どうしの集まりに村長と共に行っているため居らず、料理をしているリオの手伝いをしていた。
あ、ついでに『ライ粉』とは、この世界の小麦粉の様な物だ。
「え~と、たしかここに・・・お、あったあった」
植物の繊維で作られている袋の中に入っているライ粉を見つけ容器に入れリオの元に持っていった。
「リオ、持って来たぞ」
「あっごめん、それでパン作ろうと思ったんだけど、こっちが手はなせないから水入れて捏ねて貰えないかな?」
「ああ、良いよ」
(え~と、まずは水を少しずつ入れて混ぜて行けばいいんたよな?)
頼まれた俺は、汲んできた水をライ粉の入った容器の中に入れて混ぜ始めた。
(この粉、小麦粉と違って適当に混ぜても纏まらないんだよなパサパサしてて、近いとすればそば粉かな?でも、ここまでじゃないな。まるで、魔素みたいだ・・・)
(・・・・ん?俺、今なんて思った?魔素?そうだよ、魔素みたいなんだ!ちょっと、後で試してみるか!)
ヒントらしきものを得た俺は、忘れないうちに試すため、今の作業を終わらせてから取り掛かることにした。
パンの元を捏ね上げた俺は、リオに謝り自分の部屋に来ていた。
(さっきの要領で、少しずつ体中の魔素を砕くように、潰すように、円を描くように、渦のように集めて、パンを捏ねるように魔力を練り上げる・・・・)
俺は、ベッドの縁に座り座禅するように手を組、そんなふうに想像しながら集中し、魔力を練り出した。
すると、だんだんヘソの辺りに温かい何かが溜まってきた感覚を覚えた。
(まさか、これが魔力なのか?)
集めた魔素が霧散しないように集中しながらそう思った。
それから、一分、二分と練り続けついに魔力が練り上がった。
「で、出来た・・・これが魔力・・・・」
俺は、自身の中に存在する温かく心臓の様に脈打つそれに驚いていた。
「あ、そういえば・・・」
俺は、グレゴさんがこれを出来るようになればスキルに追加されると言っていたのを思い出し、ステータスを開いた。
リュウト・スメラギ Lv.1
年齢 : 17
種族 : 人間
クラス : 魔法使い Lv.1/20
(クラスⅡ : 精霊使い Lv.1/20)
体力[1950/1950]
魔素[760/760]
筋力*(8+0+0) : 8
防御力*(5+0+0) : 5
魔力*(9+2+1) : 12
耐魔力*(4+1+2) : 7
素早さ*(6+0+0) : 6
スキル
[神眼 Lv.Ex] [逃げ足 Lv.2] [隠蔽 Lv.2] new![魔力変換 Lv.1]
加護
【創造神の加護】【武神の加護】【魔神の加護】【技工神の加護】
称号
[神々に愛されし者] [無限の可能性を秘めし者] [魔法の天賦の才] [精霊に愛されし人間]
「お!修得できてる!!」
俺は、夢にまで見た魔法系のスキルをついに修得したのだった。
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