第10話 来たりし冒険者達
みんな~お久しぶりです!!!
もう、こいつも更新しないな…
と思った、諸君!私は、帰ってきた!!
前回までの話も、少し微修正したので見ていただけたら幸いです。
あの後家に戻り、キララ婆さんたちの身に起こったことを聞いた。それから、さらに数日が経った。
俺は、相も変わらずいつもの修行場でグレゴさんに修行をつけて貰っていた。
「はぁ~~・・・・」
「どうしたんですか?ため息なんてついて・・・」
グレゴさんが、いきなり俺の隣で溜息をついた。
「いや~だってのぅ・・・ちょっと、成長が早すぎるんじゃないかのぅ?」
「いや、成長が早いのはいいことだって、言ってましたよね!?」
「しかしの・・・この調子で行くとすぐに水の中級魔法も教え終わってしまうからの・・・」
そう俺は今、水魔法を教えてもらっており、この数日間のうちにすでに中級に分類される魔法も教えてもらえるほどに成長した。
「いくら弟子とは言え、魔法師にもなっていない者にこうもポンポン覚えられると・・・なんだかのぅ・・・」
「ハハハ・・・まぁ、本当に天才だったと思えばいいんじゃないですか?」
「自分で言うことかの?」
「ハハハ・・ですよね~~」
「お~い!リューくん!グレゴさ~ん!」
そうやって、二人で話していると遠くから呼ぶ声が聞こえて、そちらを振り向くとリオと知らない顔の人たちがこちらに歩いてきていた。
「おお!来たか!」
「お知り合いですか?」
「この間の件で、依頼した冒険者達じゃ」
この間と言うと、キララ婆さん達のあの件だろう。
グレゴさんが彼らのもとに向かったため、俺も後ろからついて行った。
「おお!よくきたのう!」
「お久しぶりです」
「うむ、特に何もない村じゃが、ワシら住人にとっては大切な村じゃ。調査、よろしく頼むぞ!」
「は、うわっ!!」
「はい!任せてください!」
「ちょっと!マリ!」
彼らのリーダーと思われる人とグレゴさんが挨拶をしていると、突然その人を横に突き飛ばし、後ろから目を輝かせた、俺よりも少し上くらいのお姉さんが現れて元気よく返事をした。
「う、うむ・・・お、そうじゃ!ちょうどよい!もし良ければなんじゃが、ワシの弟子に魔物との戦闘を経験させて貰えんじゃろうか?」
その人の勢いにおされつつも、返事を返したグレゴさんが突然、俺に魔物との戦闘を経験させて貰いたいと彼らに頼んだ。
俺は、突然の提案に驚き彼らもまたなぜか驚いていた。その中でも、一際驚いていたのがマリと呼ばれた女性だった。
「え!?お弟子さんがいらしゃるんですか?」
「うむ、弟子にしてまだ約4か月くらいじゃが、すでに水魔法の中級くらいは使えるようになっておる」
「ええ!?」
「それはまた・・・」
「へぇ~・・・」
「いててて・・・そこの子が、そのお弟子さんですか?」
「うむ、そうじゃ。ほれ、リュウト挨拶をせんか」
そう促された俺は、挨拶をするために一歩出た。
「リュウトって言います。魔法使いで、一応水魔法が使えます。」
「よろしく、俺は、冒険者パーティの『灼熱の刃』のリーダーをしているグレンだ」
先ほど押し倒された男が挨拶を返してきた。やはり、リーダーだったようだ。
「同じく、冒険者パーティ『灼熱の刃』の魔法師、マリよ!よろしく!」
「僧侶のローナです。」
「俺は、ジンだ!よろしくな!」
「よろしくお願いします!」
あいさつを終えると、グレゴさんが話を再開した。
「うむ、あいさつも済んだようだし先ほどの話、よろしくお願いするぞ」
「ええ、べつに問題は無いんですが、彼に戦闘経験は・・・」
「無いのぅ・・・」
「そうですか・・・わかりました。では、これから村の警戒に当たるので、俺たちの指示に従ってくれさいすれば、問題ありません。」
「うむ、では問題ないのリュウト」
「はい、大丈夫です。危険に自ら突っ込む趣味は無いので」
「では、うちの弟子をよろしく頼むぞ」
そう言うと、グレゴさんは歩いて行ってしまった。
残された俺たちは、改めて自己紹介をし俺を含めたパーティの配置について話し合った。
っと、言っても、前衛がグレンさん・ジンさん、中衛が魔法職のマリさん・俺、後衛がヒーラーである僧侶のローナさんの順であまり変わらないみたいだ。それから、俺の話や修行の話をしながら村の外まで来た。
「それじゃ、すこし森に入るから油断するなよ」
「分かってるわ。リュウトも気よ付けてね」
「はい」
そしてついに、俺たちは森に入った。
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しばらく、森の道なき道を歩いているとマリさんが小さな声で警戒の声を上げた。
「待って、グレン!」
「どうした?」
「右斜め前にに4体、距離も遠くないたぶん25メートルくらい反応も大きくない」
「ゴブリンかもしれないな・・・」
「どうすんの?」
「もちろん行くだろ!グレン?」
「ああ、あたりまえだ」
行くことを決めた俺たちは、さらに集中し進むとたしかにゴブリンが居た。しかし、俺の想像していたゴブリンとはすこし違い、肌の色が緑ではなく黄土色に少し茶色を足したような色をしていた。
「アレが、ゴブリンですか?」
「ああ。見るのは、、、すまん、記憶が無かったんだったな」
「いえ、気にしなくていいですよ」
「バカグレン、どうするの?」
「バカって、、、まぁいいや、リュウトあいつらに魔法を叩きこんでくれ、その後俺とジンで突っ込む」
「分かりました」
俺は、グレンさんの指示にうなずきゴブリンに目掛けて魔法を打つために魔力を練りながら詠唱を始めた。
「『青き生命の源たる水よ、我が敵を打ち抜きたまえ』《ウォーター・バレット》!」
バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!
すると、俺の伸ばした手の先から4発の水球が放たれ見事に1発づつゴブリンに命中し貫いた。
「ん?どうしたんですか?行かないんですか?」
先ほどの打ち合わせと違い、動かない二人に聞くと、
「「「「いやいやいや」」」」
全員が、おかしなものを見るように手を振りながら俺を見てきた。
「なぁ、『ウォーター・バレット』って貫通したっけ?」
「しかも、全部頭だし・・・」
「ゴブリンもいきなりで状況わかってないですし」
「マリの『ウォーター・バレット』とあきらかに違うよな・・・」
「私の魔法が弱いんじゃないわよ!?この子のが、おかしいの!」
疑いのような目で見られたマリは、否定しながら俺に指をさした。
「ま、そんなことより、片付けしてきますかね・・・」
そう言い、話を打ち切ってグレンとジンは、行動を始めた。
ふたりが戦闘の後始末をしている間、マリ・ローナ・俺の三人は周囲の警戒をしていた。
そうやって、ゴブリンが出るたびに同じように何度か行動をして、今日一日でゴブリン15体を討伐した。
もちろん全て始めの俺の魔法で倒している。村に着くころには、『灼熱の刃』の4人からこのまま俺たちのパーティに入らないかと、誘われたがまだ師匠から習いたいことが多いからやめとくと断りその日は、解散したのだった。
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side:???
村から約6km離れたところにある洞窟。
そこにゴブリンの姿があった。
ギャギャ!
グギャギャ
そのゴブリンたちは会話しているようだった。
だが、どこかそ様子はソワソワしたものだった。まるで、どこか我が子の誕生を待つ父親のように見えた。
すると洞窟の奥から変わった服装の自分よりも大きい杖を持ったゴブリンが現れ、その場にいたゴブリンたちに指示を出し始めた。
指示を受けたゴブリンたちはお互いにうなづきあい、すぐに洞窟を出てどこかに行ってしまった。
指示を受けたゴブリンたちが居なくなるとその場には、変わった格好のゴブリンが残っているだけだった。
そのゴブリンの顔には、いやらしく歪んだ笑みが張り付いており他のゴブリンと違いその目には、知性を宿していた。
もし、この場に凄腕の冒険者が居たのならこの後に悲劇が起こることは無かったのかもしれない・・・・。
ぼちぼち書き始めました。
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