花々に願いを託して
既知が未知を食いつぶして
僕は未知の真っただ中から
既知の中へと放り込まれた
だからいつまでも求めている
未知の結末を見ることを
路傍の花々はどうだろう
いつも同じ場所にいて
変わりばえのない景色を眺めている
よくあんなに同じものを見続けられるな
正直な僕のつぶやき
花畑の中でも同じことをしている
仲間同士で集まって
同じ景色を眺めている
楽しそうだな
羨ましい
別に僕は花が嫌いなわけじゃないんです
ただ羨ましくて羨ましくて
未知を食べなきゃ生きていけない僕自身が
恥ずかしくて恥ずかしくて
いつかぼくもはなのようになれたらな
それだけでいいのにな
ちいさく
つぶやく