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第六話:怪人128面相

思いきって物語の構想を変えました。それに伴い、あらすじも変更しました。登場人物の設定は変わらないのでご安心を。今回も物語は急展開を迎えます。いつも突飛な話ばかりで申し訳ありません…それでは第六話のはじまりはじまり―

 「桟田さん、桟田さん!」

侑人は気が付くと病院のベッドに寝かされていて看護師に起こされた。

「やっと目が覚めたみたいだね。もう二日も目が覚めないからてっきりこのまま…かと思ったよ。」

侑人は声のする方を向いた。そこにはなんと―

隈元がいた。侑人は隈元に飛びかかろうとした。しかし、背中に受けた銃弾の痕が疼き動くことができない。

「…お前…よく平気な面して見舞いに来れるな…殺してやる…」

侑人はベッドの横にあった果物ナイフを掴むと、隈元に投げつけようとした。

「桟田さん!落ち着きなさい!」

看護師が止めに入る。

「こいつは俺を殺そうとした。あの時棘だらけの棺から逃げることができたからなんとか俺は命をとり止めることが出来たんだ」

侑人が言うと、隈元が、

「は?僕は侑人君を殺そうなんて思ったことも無いし、殺そうとしたこともありません。最も、僕が侑人君と同じで友希弥さんが好きなのは否定しませんがねククク」

「とぼけるな…!」

侑人は再びナイフを握った。

「桟田さん!落ち着いて!」

看護師がまた止める。その時病室のテレビから、こんな声が聞こえてきた。

「…続いてのニュースです。怪人128面相が現れました!怪人128面相は、様々な人物になりすまし、各地で強盗、放火、殺人など凶悪犯罪を引き起こしている凶悪犯です。もし、あなたの家族、友人の様子がおかしいと思ったら、警察にご連絡を。また、番組にも情報をお寄せ下さい。電話番号は…」

「怪人128面相だって!?」

侑人は驚きを隠せなかった。もしも怪人128面相が実在したならば、侑人を襲ったのは隈元ではなくて隈元に変装した怪人128面相だという可能性もある。

「ほらね、侑人君を襲ったのはきっと僕に変装した怪人128面相ですよククク」

「そうとは限らないだろう。お前は俺に恨みを持っていた。それだけで俺を殺す動機にはなるだろう…」

侑人がそう言った時、テレビのコメンテーターが信じられないことを言った。

「確かに怪人128面相はいますよ。例えば中学生に変装してクラスメイトを殺そうとしたり…その時は失敗しましたがね。あの日は私の人生で最も最悪な日と言っても過言ではないでしょう。あの桟田逸之輔の子孫、桟田侑人を逃したのだから」

「津田さん、どうかしました?まるでご自分が怪人128面相みたいなことをおっしゃっていますが」

アナウンサーはコメンテーターの正体に気付いたようで声が震えていた。

 「そうです。私は怪人128面相です。ニュースに出演するのは始めてなんで緊張しましたよ。あ、出演料はいりませんよ。では今から向かわないといけない所があるのでさようなら」

そう言うと怪人128面相は、コメンテーター・津田の服装ではなく、2メートルはあろうかというマントを身にまとっていた。そのマントをひるがえすと怪人128面相は消えていた。

「これってミステリー小説でよくあるパターン?」

隈元が言った。

「桟田逸之輔って一体…それに俺が逸之輔の子孫ってどういう事…?」

侑人にはわからないことが多すぎた。

「隈元、悪かった。疑ったりして。これからは怪人128面相のことを調べたり、戦わないといけないかもしれない。友希弥ちゃんのことは抜きで協力してくれないか?」

「もちろん。人に協力するのも副会長の役目なので」そのあと、隈元は帰った。しばらくしてトントンと扉を叩く音がした。

「どうぞ―」

侑人は答えた。きっと看護師かなんかだろう。

しかし、そこに立っていたのは友希弥だった。

「大丈夫?撃たれて意識が無いって聞いたから心配したんだよ!」

侑人は友希弥の声を聞くと、背中の痛みなど吹き飛んでしまい、怪人128面相のことも頭から吹き飛んだ。侑人は目の前にいる友希弥のことしか頭に無かった。

一気にファンタジー&ミステリーっぽくなりましたね。新しい登場人物の怪人128面相とは?侑人の先祖だという桟田逸之輔とは?それと、友希弥の会話シーンがやっと出てきましたね。友希弥ファンの方、お待たせしました(いるのか?)次回もお楽しみに!

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