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12月19日②
「あ、もうこんな時間だ。」
「、、、帰んの?」
「うん。兄ちゃん、心配しちゃうから。」
「、、、そっか。あ、忘れ物しないようにね。」
「うん。ありがと。」
京と陽路は、玄関に行った。
「、、京にぃちゃん、今日もありがとね。」
「こちらこそ。じゃぁ、また今度魔術書ができたら呼んでね。」
「、、、うん。」
京はドアを開け、じゃあね、と手を振って陽路の家を出たのであった。
外は、ひやりとした空気に包まれていた。
京は、冬空の下、その空気の冷たさに心地良さを感じながら、帰宅した。