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12月19日 ①
いよいよ始まりました。
12月19日
京は陽路の家で、陽路が作った魔術書の魔術を試してみた。
「、、、どう?京にぃちゃん。」
「うん、今回の魔術書も特に欠点とかはないかな。まぁ、僕素人だからあんまり詳しいことは言えないけど。良いと思うよ。」
魔術書に書かれていた魔術は、{幻覚を見せる}というもので、その内容は、言葉のとおり対象者に幻覚を見せることのできる魔術を習得できるものである。
「、、実はこれ、2回目に書いたやつなんだ、、、。」
少しシュンとしながら、陽路は言った。
「へぇ、一冊目はどうしてボツになったの?」
「、、一冊目のやつは、制御の呪文書くの忘れちゃって、、。」
「あぁ~、確かにそれは危ないからボツだね、、、。」
「、、うん。」
陽路は、一流のグリム(この小説で、魔術書を書く役職を指す。)になるために、こうして毎日のように魔術書を書いては、京に試してもらっているのだ。