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引っ掛かる、言葉  作者: 水岡きよみ
4/4

伝えたいこと、5

マカロンみたいにふわふわした

浮わついたこの気持ちは

シャボン玉のようにふんわりと

風を受けて飛ばしてゆく

透明ですけすけの

繊細なガラスの球体


浮わついた感情の甘苦い罠を

知ってしまった まだ幼き少女

どこまでも伸びる影に誘われて

腕を伸ばして追いかけてゆく


ぷかぷかぷかり 空浮かぶ

淡い色の風船たちは

弾けんばかりに空気を含み

膨らんでは飛んでゆく


ああ、


この想いも飛んでいってしまえばいいのにね

まだ淡い 生ぬるい春風にのって

まだこの想いが淡い薄桃色のうちに


さあ



はやく空に滲んで消えてしまえ

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