隣人パンク美少女は、風呂に乱入する
※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。
※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。
「時間の無駄」
ノアはそれだけ言うと立ち上がった。
「ニコ、風呂」
「え、う、うん」
二人は当然のように浴室へ向かう。
イヴはぽかんと口を開けた。
「……えっ」
数秒後、理解する。
「一緒にお風呂……?」
ショック。
顔が引きつる。
さっきまでの勢いが嘘のように、イヴは無言で立ち上がった。
「……帰る」
ぼそりと呟き、隣の部屋へ戻る。
ヒロはため息。
「やっと静かになったな」
ユイはにやにや。
「嵐の前の静けさだよ」
そして数分後。
ピンポーン。
ドンドンドン!!
「開けろ金髪!!」
「前言撤回」
ヒロが玄関を開けると。
そこに立っていたのは。
ビキニ姿のイヴ。
夜風にさらされながら、どや顔。
「これなら問題ないし」
「なにが!?」
ヒロが叫ぶ隙もなく。
イヴはするりと中に入り、一直線に浴室へ。
「ちょっと!?」
ガラッ。
勢いよく扉が開く。
「なにしてんのあんたた──」
次の瞬間。
裸同士で湯船に浸かっているニコとノア。
湯気。
沈黙。
そして。
「きゃあああああああああ!!」
イヴの馬鹿でかい悲鳴。
「音量が高い」
ノア、即座に一言。
ニコは耳まで真っ赤。
「イ、イヴちゃん!?」
だが。
今さら引けない。
イヴは震える足で言い放つ。
「わ、私も入る!」
「必要がない」
「ある!」
ビキニのまま、強引に二人の間へ。
湯船が狭い。
「ちょ、ちょっと近……!」
ニコが慌てる。
イヴはふと視線を下げてしまう。
そして。
固まる。
無言。
ニコと自分の胸元を、そっと見比べる。
数秒。
イヴの顔が真っ赤になる。
「……」
黙り込む。
ノアは軽く目を細めた。
「比較する意味ある?」
「金髪うるさい!」
「結果は変わらないけど」
「うるさいうるさい!」
ニコは気まずそうに視線を泳がせる。
湯気の中、三人はぎゅうぎゅう。
イヴは小さく呟く。
「……別に、大きさとかどうでもいいし」
「誰も言ってない」
「言ってなくても分かる!」
ノアは天井を見上げる。
「行動と発言が一致してない」
「してるし!」
「してない」
ヒロの声が脱衣所から飛ぶ。
「お前らマジで何してんだよ!」
「知らない!」
イヴが叫ぶ。
ノアはため息。
「ほんと、非効率」
イヴは唇を噛む。
「……非効率じゃないし」
「目的が不明」
「ある!」
「何」
一瞬、詰まる。
目を逸らす。
それでも、小さく言う。
「……一緒に入ること」
沈黙。
ニコ、固まる。
ノアは一瞬だけ考えて。
「それは達成してるね」
イヴの顔が一気に赤くなる。
「だ、だから無駄じゃないし!」
「副作用が大きい」
「うるさい!」
数秒後。
ノアは扉の方へ視線を向ける。
「ヒロ」
「なんだ!」
「こいつ、出して」
「やだ!!」




