奴隷の教育番組がはじまるよ!
※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。
※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。
収録が始まった。
今日のテーマは「ダンスで体を動かそう」だ。
意外にもノアは子どもたちの対応に慣れていた。
普段からニコの面倒を見ていたこともあり、子どもたちも平気で相手できる。
タバコも継続して我慢しているらしい。
ヒロは少しホッとしつつ、内心まだ警戒している。
童謡が流れると――ノアがガチのダンスを披露した。
子どもたちは目を丸くし、スタッフは爆笑、録画カメラも止まらない。
さらに意外な効果があった。
子どもだけでなく、見学していた保護者たちの視線も釘付けだった。
「この子、うちの子と一緒にいても安心ね」
「手元のリズムの取り方が上手で、子どもも楽しそう!」
ヒロは遠くから、苦笑混じりに頭を抱えた。
(……この天才、子どもにも保護者にもモテすぎじゃね……?)
(いや、仕事してるだけでここまで人気出るとか……反則だろ……)
ノアは、子どもたちと一緒にステップを踏み、笑顔で手を叩きながら楽しそうに体を動かした。
保護者たちは拍手や笑顔を見せ、録画スタッフも「天才かよ」とつぶやく始末だった。
こうして、ノアは何でも合理的にこなすお兄さんとして、教育番組にデビューすることになった。
ヒロは遠くからその様子を見守る。
安心と、少しの混乱、そして保護者人気の高さに圧倒されながら、胸を撫で下ろしていた。




