みんなで銭湯に行こう!
※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。
※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。
ある夜、ヒロの家のお風呂で、予想外の事件が発生した。
ノアがシャワーを浴びていると、突然大声が響く。
「ヒローー!!」
慌ててみんながお風呂場に集まると、ガクガク震えるノアの姿があった。
「急に……水になっちゃった……」
震え声で言うノアに、ヒロは即座にタオルをつかみ、ユイに見せないようさっと渡す。
「とりあえず服だ!」
ヒロはシャワーと給湯器を確認し、大家さんに電話した。
修理にはしばらく時間がかかるらしい。
「……じゃあ、しばらくは銭湯だな」
その一言で、ユイの目が星のように輝く。
「銭湯! 行きたい!」
サクラも張り切って準備を始める。
部屋の隅で縮こまるノアにヒロが声をかける。
「ほら、ノアも行くぞ」
ついでに、佐伯も誘うことにした。
銭湯到着。
男湯・女湯に分かれる。
ニコが小さくため息をつく。
「ノア君、今日は別々なんだ……ちょっと寂しいな」
ヒロは苦笑い。
男湯に入ったノアは、番台で止められた。
「脱いで証明する!」
ノアが主張するも、ヒロが必死で制止した。
その姿に佐伯は爆笑していた。
体を洗い、湯につかるノアと佐伯。佐伯は大きく息を吐く。
「……やっぱ、大きい風呂は沁みるなあ」
すると隣のおじいちゃんが声をかける。
「女連れ込むんじゃねえ!」
ノアは落ち着いて答えた。
「僕、男です」
体を触らせようとするノアを、ヒロは即座に止めた。
「おいやめろ!」
佐伯は再び大爆笑した。
おじいちゃんも苦笑しつつ許してくれた。
湯につかる時間は、のんびりと流れた。
風呂上がり。
瓶の牛乳を飲みながらくつろぐ男湯チーム。
そこへ女湯チームが合流した。
「私も飲む!」
ユイは勢いよく牛乳を一気飲みした。
帰り道、ヒロはユイの顔が少し元気ないことに気づく。
「ユイ、どうした?」
ユイは小さくつぶやいた。
「サクラちゃんもニコちゃんも……すごく、大きくて……」
ヒロは内心で後悔した。
「……そ、そうか。まあ、これからだな」
横でノアがぼそりと言った。
「年齢的にもう成長しないんじゃ……?」
「おい!」
夜風が吹き、街灯が揺れる。
すっかり夜の街に、静かな笑いが溶け込んでいた。




