美少女奴隷(本物)が家でシャワーを浴びている件
※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。
※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。
二限が終わり、俺たちは学食へ向かった。
だが、そこでも騒ぎは待っていた。
「……またかよ」
朝と同じ子高の取り巻きグループが、学食の中央で女の子を囲んでいた。
ラーメンの配膳をさせ、わざと肩にぶつかる。汁が体にかかり、女の子は小さく悲鳴を上げた。
「こいつ奴隷だからさ、何してもいいんだよ!」
取り巻きの一人が下品に笑う。
「汚れた服脱がすのもアリじゃね?」
「ここで?」
完全にアウトだった。
「おい、やめろ!」
俺が叫ぶと、ノアが小さく舌打ちした。
「……ヒロ、絡むな。非効率だ」
「黙れ!」
取り巻きの一人が俺を見て鼻で笑った。
「なんだ貧乏人。羨ましいのか?」
それから、薄笑いを浮かべて続けた。
「じゃあこの使えない奴隷、百万円で売ってやるよ」
その瞬間、ノアがニヤリと笑った。
「ヒロ、僕のリュック開けろ」
「は?」
「いいから」
中には札束がいくつか入っていた。
「……毎日持ち歩いてんのか?」
「たまたま」
意味が分からないまま、俺は一束掴み、取り巻きに投げつけた。
「……百万円だ」
呆然とする取り巻きに、ノアがにこやかに告げる。
「その子の契約書は破棄しろよ」
それだけで決着はついた。
ラーメンの汁まみれで泣いていた女の子を連れて、俺たちは家へ戻った。
シャワーを浴びさせ、ノアの服を貸す。
「私はサクラです。新米奴隷で……」
三つ指をついて頭を下げる彼女に、俺の視線は戸惑ったままだった。
ノアはニヤリと満足そうに笑った。
「ヒロ、運良すぎ! たった百万円で奴隷手に入れるとか、コスパ最高!」
「……お前、本人の前で言うことキツすぎるだろ!」
ノアは片手を上げ、涼しい顔をする。
「効率は正義。感情論とか時間の無駄だろ」
ああ言えばこう言う。反省も遠慮も、一ミリもない。
隣では、サクラが状況を理解しきれないまま、きょとんと座っていた。
その様子を見て、俺は小さくため息をついた。
――とにかく。
今日、俺のもとに新しい美少女奴隷(本物)が加わったのだった。




