表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乏大学生が酔った勢いで奴隷契約したら、美少女だと思った相手が男でヤニカスだった件  作者: 家宝ダンゴ
奴隷契約の日常

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/260

雇い主のはずが、奴隷に生活を牛耳られる話

※本作はギャグ・コメディ中心の作品です。

※倫理・制度・恋愛要素などは深く考えず、ゆるくお楽しみください。

朝のチャイムで目が覚めた。


布団に半分埋もれたまま、隣を見る。


……ノアがいる。近い。近すぎる。


金髪が視界の半分を占領していた。


慌てて体を起こし、布団を跳ねのけて玄関へ向かう。


ドアを開けると、床にダンボールの山が待っていた。


「……何だこれ」


ノアは布団に潜ったまま、顔だけ出して微笑む。


「大きいものから開けるのが効率的です、ご主人様」


一番大きな箱を抱え、床に置く。


中身はふかふかの布団だった。


敷いた瞬間、ノアは当然のように潜り込み、目を閉じる。


「……おい。何も言わずに潜るな」


次々と箱を開ける。


ドライヤー。

高そうなPC。

モニター。


全部新品だった。


俺の心臓が静かに沈む。


最後の箱には、銀色の非常食が入っていた。


手に取っただけで、あの木屑みたいな味を思い出す。


背筋が凍った。


昼過ぎ。


ノアが目を覚ます。


ふかふかの布団から顔を出すと、手際よくPCを設置し始めた。


電話を取り、短く用件を伝える。


それだけで作業は終わった。


数十分後、玄関チャイムが鳴る。


ドアを開けると、佐伯が酒を片手に立っていた。


「よ、ヒロ。聞いたぞ。2人で仲良くやってるらしいな」


「仲良くねぇわ!」


佐伯は勝手知ったる様子で上がり込み、リビングに座る。


ノアは顔を上げ、軽く会釈した。


「こんにちは、佐伯。今日もFPS?」


「おう、やろうぜ」


二人は自然に並び、ゲームを起動する。


ノアは俺には敬語で淡々と話し、佐伯にはタメ口でやけに楽しそうだった。


俺は缶ビールを開け、畳に座る。


銃声。

笑い声。

ゲームの操作音。


部屋の中心には、いつの間にかノアと佐伯がいた。


俺だけが少し離れた場所にいる。


(……雇い主、俺だよな)


蚊帳の外。


その言葉が妙にしっくりくる。


この部屋で、自分がどこに属しているのか考えてしまう。


少し羨ましかった。


ノアの自然に楽しそうな顔。

佐伯の無邪気なテンション。


もし俺も、あの輪に入れたら――


そう思った瞬間、逆に笑えてきた。


いや、無理だ。


缶ビールを一口飲む。


「……俺だけ蚊帳の外かよ」


そう呟いたが、


誰も聞いていなかった。


それでも、このバカ騒ぎが止まらないことは分かっている。


三人の時間は、まだ続きそうだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ