第39章 ワビサビゾーンでの新たなチャレンジ
大舞台は8ステージだが、ワビサビゾーンの小ステージでは12やらせてもらえた。大ステージの一部も披露しているが、他にも初音ミクが流行っていたので、CDを制作。
そのお披露目は、若い着物姿の2人にしてもらった。また、メンバーの中に着物学園の園長がいて、【六段】を踊りながら着物を着るという技を持っていたので、披露してもらった。着物の着方を見ることが出来る面白いワークショップだと注目された。太神楽は傘の上でボールや様々な物を回したり、皿回しや今で言うジャグリングのような手品とも曲芸とも言われる日本古来から受け継がれた芸だ。フランス留学もしたことがある才女。若くて見た目も美しい。大道芸のような感じで観客を喜ばせる。和子も、知らなかったがパリの百年祭の時にも、フランス人に人気があったらしい。和子が一番やりたかったのは、日本の、よく盆踊りなどで踊られる簡単な踊りを来た方に教えて皆で踊れるようにすること。演目は【花笠音頭】に決まったのだが。フランスに住んでいたことのある花柳先生が、フランス語で振り付けを教え、次女や若い綺麗な女性が見本を見せる。そして、会場にいる人を舞台に上げて一緒に踊るのだ。1日目には遠巻きで観ていた人も、日を重ねる毎に、参加率が高くなって、最終日は会場から溢れた人も通路で一緒に踊ってくれていた。こういうシーンを和子は見たかったのだ。舞台を観てもらうだけでなく、一緒に踊って盛り上がって楽しんでもらう。日本の音楽が体に馴染み、参加することでひとつになれる。今回は、これが新たな試みであり、やりたかったことだ。このみんなの笑顔を見ることが出来ただけで、自分の中では成功だったと思う。やりたいことは、全てやれた。それだけで充分。主催者の希望も叶えたので、パリから次へ。アジアやロシア、そして大好きなニューヨークにも行って反応を見てみたい。国内でも若い人に、海外でも絶賛された日本の代表的な伝統芸能の魅力を教えてあげたい。言葉や文化が違っても感動できるのだから、世代を越え時代を超えて、現代に蘇えらせる事が出来るはず。そんな確信レベルを上げてくれたジャパンエキスポ体験が活かされるのは、それから2年後の2015年の第1回タイのジャパンエキスポの時だった。




