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第16章 大阪福島での新たな生活

福島は大阪梅田の隣の駅で、住み始めた時、JRは、各駅停車しか停まらなかったのだが、数年経ったら関空行きも紀州大和路快速も全て停まるようになった。梅田から福島方面にリッツカールトンなどの一流ホテルができ、劇団四季が入っているハービスエントなどのお洒落なビル群ができたことで福島が賑い始めたからだ。以前はロイヤルホテルしかなかったが、今はプラザホテルで結婚式を挙げるのが人気だ。プラザホテルのランデブーグリルは有名なフレンチレストランだったし、中華も珍しい干し鮑やなまこを食べさせてくれるレストランなどグルメには人気のお店が入っていた。ビジネスの町というイメージで、担当していたロイヤルホテルに行く時も、梅田からロイヤルバスに乗るので、福島駅にはあまり縁がなかった。朝日放送やシンフォニーホールがあるので、創作料理や【はなくじら】のおでんなど、有名店もあるにはあるが。ビジネス街なので、行くことはあまりなかった。しかし、住むと全然違う。3世代前から住んでいる人が多く、とても庶民的で、老人も多く地区の催しも充実していた。都会の中に、こんな日本らしい場所があるなんて思ってもいなかった。天満宮には有名な歌舞伎役者も毎年参拝するくらい、一番古くて格式があるらしい。海老江八坂神社の祭りは圧巻。その日は小学校も休みになって大きな神輿を担ぎ、夜店が立ち並ぶ。聖天さんは地元の神様で、正月にはお酒や甘酒が振るまわれ、鏡開きにはぜんざいを配り、節分は豆まきにお笑いタレントも参加する。地蔵盆や餅つき、盆踊り、夜店などなど町のあちこちで、季節ごとの催しが盛んなのは世話役が各町に沢山いるからだ。子供会も充実している。親が行かなくても、地域の世話人が連れて行ってくれる。お神輿のお囃子の練習も行くと飲み物やお菓子がもらえる。地域のお祭りの後には、お風呂にも連れて行ってくれる。町で会うとコンビニで「好きな物を買っていいよ」とアイスクリームや飲み物をご馳走になったり、子供たちは地域の人々に育ててもらっているような感じがする時がある。子供たちは「あっ、会長さんだ」と手を振る。親よりも、地元の人たちの名前を知っている。その代わり、子供たちが、どこで何か悪さをしていることも耳に入って来る。近所のおばさんたちが、目を光らせてくれているので逆に安心だ



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