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公道レーサー  作者: 〆咲
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第4話 チーム入団

この作品に登場する峠、人物は架空のものであり、

実在するものではありません。

実際の道路では交通ルールを守り、安全運転を心掛けて下さい。


※峠の名前は適当です。

ある日の昼過ぎ、ユウが自宅の前でシルビアを洗車していると近くにNC型のロードスターが停車した。

ドアが開き、中から出てきたのは見慣れた顔だった。


「よお」


「やっぱり先輩ですね」


ユウが作業を止めて雑巾とブラシを下に置くとユウが突然口を開く。


「…急で悪いがユウ、お前俺のチームに入らないか?」


予想していなかった言葉にユウが一瞬硬直するが、すぐに返事を返した。


「…ホントに急ですね。何ですかいきなり?」


「いや何、最近ウチの勢力が落ちててな…凄い技術のあるお前に入ってもらいたい」


「俺に才能なんて…」


ユウが自分を謙遜するとヤスが顔を近づけて言った。


「あんなの見せ付けられて『自分に才能がない』なんて言わせないからな」


「…はあ…」


少し強引に誘われたが、ユウはこうしてヤスのチームに入ることとなった。


――――――――――――――――――――――――――――――――


「それで、どうすればいいんですか?」


「瀬名の頂上まで行く。チームに入った事は携帯で知らせたが実際に紹介した方が早いからな」


「分かりました」


「まだお前を含めて5人しかいない。少数派だからお前が代表として出る事もあるかもな」


「覚悟しておきます…」


普段は100キロオーバーで飛ばすのだが、昼過ぎと言う事もあって目立たないよう

40キロで瀬名峠を上り始めた。


40キロという速度は走り屋にとっては停まっているも同然だが、一般人にとっては速い。

40キロのまま殆ど減速せずにコーナーを曲がった。


「結構肝が据わってるな」


からかうようにヤスがユウにも聞こえるように大声で言うと

ユウは少し苦笑した。


微妙な返答にヤスは不機嫌になったが、すぐに機嫌は直った。

ただ、別のことが起こっただけで機嫌が良くなったわけではない。


「(何だ?)」


常人より耳が良いヤスは真っ先に気がついた。

ヤスのロードスターは大きめの音量でラジオを鳴らしているが、

それを遥かに超える大きい音だった。


流石にユウも気付き、辺りを警戒する。


「(響き方からしてクルマの音っぽいが…クルマからこんな音出るのか?)」


2台で走っているのか僅かに違う別の音も混じっていた。


耳を劈くような音は更に大きくなり、

鼓膜が破けそうな程の大きさになった時、見通しの悪いヘアピンカーブから1台のクルマが現れた。


ヤスが国産車には興味がなかった少年時代、唯一憧れていたクルマ。


日本唯一のスーパーカーと呼ばれる超軽量スポーツ、ホンダ・NSXだった。

黄金色の映える大きな羽とカーボンボンネット。

その後ろには続いてIII型のNSX-Rが現れた。


ユウのシルビアとヤスのロードスターの横を弾丸のような猛スピードで駆け抜けていった。

2人とも慌ててサイドミラー、バックミラーで後方を確認するが、

既にNSXは次のコーナーを曲がりきって姿を消していた。


ただ、頂上につく直前までその音は聞こえていた。


――――――――――――――――――――――――――――――――


シルビアとロードスターが頂上に着くと、クルマが3台と

如何にも走り屋らしい身形をした人物が3人見えた。


「遅いよォ、孝」


その3台の近くにクルマを停めると、33型のGT-Rに腰掛けた眼鏡の中年男性が言った。


「3分ぐらいいいだろうが…」


「男ってのは女と約束する時…とか、とにかく10分前行動が常識なんだよ」


「相変わらずネチネチとウルサイ親父だ…」


どうやらこの男性はヤスの父親のようで、

眼鏡をかけていながらも僅かにヤスの面影があった。


「親父さんなんですか」


「ああ…一応」


「一応は酷いな…とりあえずこの先一緒に活動していくわけだから、よろしく」


そう言ってヤスの父親がユウに向かって手を差し出した。

ユウもその手を見て握手に応じた。


「安原 一輝だ」


「柳沢 優一です。よろしくお願いします」


軽い挨拶を済ませ、ヤスへ視線を戻すとユウより少し上くらいの男2人がヤスの後ろにいた。


「お前から見て左が沢田 健二で右が上谷 誠だ」


「よろしく頼む」


「よろしく」


2人が頭を下げたのを見てユウも頭を下げた。


「沢田が32型のZで上谷がMR-Sだ。集中すると速いぞ」


軽い紹介をするとヤスが一輝に視線を向けた。


「親父は…元々GT-Rは峠向きの車じゃないし、GT-Rの中で一番峠に向かない33だが

フルノーマルのくせして速いんだ…並のテクニックなんかじゃ通用しない」


ユウがもう一度一輝の顔を見ると微笑んだ。一見温厚そうな印象を受ける。


「クルマに乗ると人が変わる。お前と同じだよ」


「はっは」


一輝が軽く笑うと釣られてユウも笑った。


「ふふ…」




そんな楽しい会話も束の間、またある音が聞こえ始めていた。

一回2/3を書いて誤って全部消しちゃいました…

愕然としながらも何とか思い出しつつ書きました。


相変わらず下手な文章ですがorz


因みに読み方は、


柳沢やなぎさわ 優一ゆういち

安原やすはら 一輝かずき

沢田さわだ 健二けんじ

上谷うえたに まこと


因みに一輝が孝と呼んでいるので分かると思いますがヤスは

安原やすはら たかしです。


何故ここに書いたかと言うと、

ただでさえ醜い文章が更に際立つ気がしたからです^^;

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