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公道レーサー  作者: 〆咲
1/4

第1話 悪魔の○○○

この作品に登場する峠、人物は架空のものであり、

実在するものではありません。

実際の道路では交通ルールを守り、安全運転を心掛けて下さい。

午後10時前、某峠のヘアピンカーブをNC型のロードスターが

心地よいスキール音を響かせながらドリフトで突き抜けていく。


「やっぱりココのヘアピンをドリフトすると爽快ですね、ヤス先輩」


助手席に乗っていた20代半ばの男がヤスと呼ばれた男に言った。


「やっぱり操ってて楽しいクルマだよ。ロードスターは…」


運転席の男がそう言うとヘアピン直後の短い直線は終わりを告げ、

第2のヘアピンが目前に現れる。


瞬間、運転席の男の目つきが鋭くなり、ブレーキを弱く踏むと同時に

ハンドルを左へ切る。ロードスターのリアが流れ、

フロントがコーナーの内側へ向いていく。

ヘアピンの2/3が終わるとアクセルを徐々に戻し、

右にカウンターを当てながら姿勢を戻す。


誰が見ても完璧なドリフトに助手席の男が身震いする。

ヤスがそんな様子を見て鼻で笑った後、助手席の男に聞いた。


「所でユウ、お前はまだクルマ買わないのか?」


後輩の「ユウ」が頭を掻きながら言った。


「いやあ…金はもう十分貯まってるんですけど…

いいクルマが見当たらなくて…」


「どれくらい貯まったんだ?」


ヤスがユウの次の言葉を期待しながら待った。


「…に、250万です」


その額はヤスが期待していた額より多かったらしく、

ヤスが目を丸くする。


「どんな仕事してりゃあそんなに余裕ができんだよ…

少し前のスポーツカーなら現金で買えるじゃねえか…」


「は、ははは…」


軽く誤魔化しながらユウはまた頭を掻く。

どうやら癖のようだ。


それから10分ほどして峠道は終わり、一般者の多い一般道路に出る。

信号待ちで停まっているロードスターの中でユウは暇そうに辺りを

見回す。


2,3回辺りを見回した所で中古のクルマ屋が目に入った。

32型のフェアレディZなど、ユウの今の所持金なら買えるような

スポーツカーが多い。


ユウが興味を持つようなクルマは見えないが、

何かを感じたユウはヤスに問いかけた。


「先輩、あの中古車屋に行ってみてくれませんか?」


「おっ、お前もやっとクルマ買うのかぁ?」


「何かありそうな気がして…」


信号が青になり、他車が進み始めた所で

ヤスのロードスターも動き出し、中古車屋の駐車場に停車した。


2人がロードスターから降り、辺りを見回すと

90年代に流行ったスポーツカー、

32型、33型のGT-RやS14シルビア、インテグラRなどが並べられていた。


どうやら中古のスポーツカーの専門店のようだ。


「おいおい、ここだけ90年代の世界なんじゃねえの?」


「今でも結構走ってる車もありますね」


ユウがそう言った直後、視界の隅に何かが映る。

クルマだらけなので当たり前なのだが、1台のクルマだったようだ。

何故そのクルマだけ気にかかったのか。

それは分からなかったが、何かにひかれるように歩いた。


そのクルマは一番端の角に停まっていた。

ミッドナイトパープルのS15シルビア。


周りに灯りはなく、他の車は殆ど見えなかったのだが

そのシルビアだけは妖しい輝きを放っていた。


「おい、何も言わずに移動すんなよ…おい…ユウ!おい!」


シルビアに見入っていたユウはハッとしてヤスの方を見た。


「あ、す、すみません」


「あれが欲しいのか?」


「あ、はい…何か、他のとは違うような気がして…」


ヤスは暗闇の中で1台妖しく輝いているシルビアを見て少し震えた。


「何か…あのシルビア変じゃないか?」


「…俺、あれにしますよ」


「はっ!?」


言い切ったユウにヤスは驚きながら言った。


「おい、本気かよ!?あんな怪し…」

「あのクルマ以外乗らないってもう決めました」


そう言うとユウはシルビアに近づいていった。


「お…おい、待てよ!」


そう言いながらヤスもシルビアに近づく。


価格は「227万」と記されていた。


「いらっしゃいませ」


「「うわッ!?」」


タイミングを見計らったかのように店員らしき男が現れた。

40台前半の渋い顔付きをしている。


「シルビアに興味がおありですか?」


低く、響くような声で店員は言った。


「このシルビア、買おうと思うんですけどどうですかね?」


「お、おい!ユウ!」


ヤスは止めようとするが、ユウの耳には入っていなかった。


「このシルビアはいいですよ。事故暦なしですし、

まだ2万キロしか走ってませんから」


「このシルビア買います」


「あ~あ…知らねえぞ、俺は…」


売約後、しばらくして2人はロードスターに乗り込み、家に帰宅した。


その数日後、ユウの家にS15シルビアが納車された。

初作品です。

文章が下手です…申し訳ありません…

不快感を覚えたら本当に申し訳ありません…orz


※修正後


最後書いた筈の文が何故か抜けてました…

一応終わり方が変だったので

不自然でないよう修正しました。

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