表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

プロローグ

はじめまして、マラソン中にこういう組み合わせの恋愛小説面白いだろうなと思いついて書き始めました、飽きるかもしれないけど見ていただけると嬉しいです。

「え?…」


目を見開く、鼓動が早くなることを全身で感じる、こんなことあってはならない、あっていいはずがない。


夢だろう…なんて表現読み物でしか見たことがないし実際にそんなこと思ったこともないが、あまりの出来事に夢であることを願ってしまった。それほどに、それ以上に、ショッキングな出来事。


僕は今日、受験に失敗したのである。


手ごたえはまぁまぁといったところだった。よくできたとも思ったし、よくできなかったとも思った。女神様の天秤に委ねられた、とも言えた。


しかし女神様はあろうことかその天秤を深い地の底へ傾け、僕を地獄へと落としたのだ。


こんな他責志向はやめよう、結局は自分の力不足、認めるしかないのである、地獄ではなくこの現世において、僕はやらかした。地獄よりもなお先の見えない真っ暗な現実に、僕は来たのである。


大学不合格の件母親に伝えました。


途端に泣き崩れる母…


なんてことはなく僕の悲しみに共感してくれて、お通夜のような日が数日過ぎた。


僕は受験が終わったことに対する安心感、落ちてしまったことへの無念などを感じ食べる、寝る以外のことが手につかない状況であった。


「あんたこれからどうするの?話通りにするの?」


母親が夕食の際こう聞いてきた。


その時、僕はそうだったと思った。まだやりようはある、あんな地獄だが、それでもできるんだ。


僕は受験から失っていた活力を取り戻していく感覚を感じた。そして母親に対して一言


「もちろんだ!!」


そう答えた。


さて問題です。第一志望の大学に落ちた人はこの先どうなるでしょう。


大きく分けて三つ、高卒就職、滑り止めへの進学、浪人である。


一つ目の高卒だが、この選択をする人はほとんどいない、その理由はたくさんある、受験勉強をしていた人は高卒就職を見据えていた人と違い就職活動、俗に言う就活を行っていないためそもそも働き口がない、というのがもっとも大きな理由だろう。


まさか働いたこともない分際で高卒をバカにしているため高卒を受け入れられないなどというひどい理由ではないだろう…多分


二つ目の選択肢は滑り止めへの進学である。日本の大学受験では国立大学は二校受けられ、私立大学に至っては日程の合う限り何校でも受けられる。大学受験をしてすべての大学に落ちることはそうそうないのである。そのため第一志望に落ちた人間の多くが滑り止めへの進学をする。きわめて一般的な選択肢だ。


三つ目の方法、それは「浪人」と呼ばれる方法である。この言葉の由来は戦国時代、何かの理由によって主君を持たなくなった侍を「牢人」と呼んでいたことから始まる。つまり語源からいけば働かぬもの、現代風に言うと無職やNEETと同じような使われ方をしていたのである。


現代において浪人とは主に大学受験を受けるために一年間進学も就職もせずお勉強をする人のことを指す。ほかにも司法試験合格のために勉強をする司法浪人などが存在するが「浪人」のみだと世間一般的に大学浪人生を指すのだから、浪人のメインストリームは大学浪人である。


僕のとる選択肢は…そう三つ目の浪人である


この物語は無念にも大学に落ちてしまったこの僕、佐野明が一年間浪人して大学に受かるための物語である。



でも、一年浪人したからって受かるとは限らないんだよなぁ…






ヒロインちゃんあと三話くらい出てこないと思う、それってラブコメ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ