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5話目「まあ頑張れよ〜」
モニトの話を要約すると、
1.4歳になった子供は近くの教会へ行く。
2.教会には、司教がいて、魂を見てもらう。
3.見てもらった魂に合った名前を付けられる。
4.正式な手続きをすれば、後から名前を変えることもできる
ちなみにこの世界では、親が名付けをすることは無いんだとか。
「名前かー」
そういえば皆私を「アンセルさん(おとん)の娘さん」って言ってたな。
「どんな名前を付けてもらいたい?」
「そりゃやっぱり、自分に合った名前がいいな。」
「合った名前…」
モニトは本を閉じて、考え事をし始めた。
「あ、忘れてた。ガーターおじさんにモニトを連れてくるように言われてるんだ。」
「えっ。」
「えっじゃないよ。早く行くよ〜」
「ちょっと待って僕、待って待って引っ張らないで!」
「行くぞサボり魔〜」
「すまないね嬢ちゃん。手間かけさせちまって。」
「全然平気ですよ。でも、モニトは大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。今度サボったら承知しねぇからよ!」
「いやそっちじゃなくて…」
モニトは力仕事が苦手なのは、単に面倒だからではない。
「うっ〜!」
ビックリするほど貧弱だからである。