1話目「一言も言ってないんだよな〜!」
輪廻または輪廻転生とは、サンスクリット語のサンサーラに由来する用語で、命あるものが何度も転生し、人でなく動物なども含めた生類として生まれ変わること(wikipedia参照)
"てんせい"じゃなくて"てんしょう"と読むと知ったのはつい最近だったような気がする。
異世界は、日本のフィクション作品におけるジャンルのひとつで、現代とは異なる、魔法が有効などの世界を舞台にした物語。(wikipedia参照)
異世界はロマンだ。ファンタジーだ。一生の憧れだ。
田舎は嫌いじゃない
家畜を放牧したり、畑を耕したり、山菜を採ったり、狩りをしたりと、肉体労働が多めだが、私は嫌いではない。
「あら、アンセルさんちの娘ちゃんじゃない!今度は何を見ているの?」
「こんにちはおばさん。あの動物はなんていうの?」
「あれは豚って言うのよ。」
「豚かー、なんで真っ赤なの?」
「何いってんの、豚はみんな毛が赤いのよ。」
「へーそなんだ。初めて知った。」
「あ、そうそう。何度も言うけど、森へ行っちゃだめよ。怖い魔物に襲われちゃうからね!」
「うん分かったよおばさん。またね。」
「ホントにいい子ね〜気をつけるのよ!」
私はおばさんに見送られながら、牧場を後にする。
柵の中には、豚という名の真っ赤で丸い生き物が草を食っている。
…私は、異世界も、田舎も、好ましくは思っている。
しかし、しかしだ。
(実際にしたいとは言ってないんだよな〜!)