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詩[思索]

天を撃つ

作者: 日浦海里

なにもない場所に打たれた一つの点


こぼれ落ちた一つの雫が

いしに弾けて散ったのか

その先を見たくて一つの穴を

壁に穿ちて散ったのか


微細に穿たれた小さな点か

潜り抜けられる大きな穴か


点でありながら円でもあって

円柱でもあり円錐でもあり


作られたのか

造られたのか


描かれたのか

書かれたのか


流れる空間を穿つ一点は

時には音のようでもあって


弾けるスタッカートのような

疾駆の抜けていくような

刹那を感じさせる何かも

一瞬を穿つ点のようで


ただ一点を貫き通す

意志のようなものでもあれば

並べ重ねて作り上げる

意思のようなものにもなって


この瞬間も数多広がる

点の中にわたしたちは居る


数多ある点の一つの

わたしたちが世界を創る

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― 新着の感想 ―
[一言] 点という限りなく小さな存在が、世界を創るというようにスケールが広がっていくのが素敵だなと思いました。 特に、「弾けるスタッカートのような……」の一節が格好良くて好きです。 点が穴にも感じられ…
[一言]  ドット絵のイメージを持ちました。  粒子でもいいんですけど、空間すべてをみたしてはいないので。
[一言]  線だって結局は点の集合で。  ならばどんな形だって、突き詰めればただの一点なのでしょうね。  現実でさえ、水滴が石に穴を空けるのですから。  創作の世界でなら。  きっとなんだってでき…
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