表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拝啓 転生しました  作者: 黒山羊ヤマト
3/5

怪奇現象?

感想頂きました。

感謝感激雨あられです(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾



「……いま」


「………なさい」


両親の話し声で眼が覚める。どうやら父が帰ってきたようだ。

起きたままジッとしていると父が私と葵の寝ている部屋に入ってきてそのまま頰にキスをしてくる。


「ただいま、咲奈、葵」


「うああぁん」


男にキスされて喜ぶ趣味はない。なので思いっきり嫌がる。

そのおかげで父は傷ついたような顔で苦笑いをしながら離れていった。

その後、いつのまにか起きていたらしい葵にも同じことを繰り返され、今度こそ傷ついた顔を浮かべて部屋から出て行った。


是非もない。



さて、産まれてから数週間。首もまわるようになってきた。

周りを見渡せるようになって気付いたことがある。


それは謎の発光現象である。周りを見渡してみると、ところどころでうっすらと光を放っているところが見える。この光が何なのかはわからないが現時点では何の害もないので放置している。


ただ、気になるものは気になるので自分で動けるようになるのを待って調べてみようと思う。







1年後


転生してから1年が経過。現在私は1歳になり、日々元気に過ごしている。

体も発達してきて自分の力で動けるようになった。なのでそろそろ例の謎の光を調べてみることにした。


私の体が成長してくると共に、視力が良くなっていき、それに比例したのか謎の光も強くなっていた。

1年前はボンヤリとしか見えなかったが、今でははっきりと見えるようになっていた。


どうやらこの光は家中に張り巡らされているようで、どこを見ても光が視界に入ってきて少しだけ眩しい。


移動して光に近づいて調べてみるが、特に何も起こらない。

ならば別の場所ではどうかと考え、部屋中を這い回ってみる。すると、特に光が強い場所に行き着いた。


その場所を見てみると、プラグやコンセントがある空調の近くだった。

よくよく見てみると、空調やコンセント、それに配線自体が光っているようである。


この3つに共通するものがあるのだろうか?


だが、しばらく考えてみると簡単なことに気がついた。

電気である。空調は勿論電気を使って動いているし、配線やコンセントは電気を通す為のものである。

つまり、私の目には電気の通っている場所が発光しているように見えていたのだ。


どういう原理なのかとツッコミを入れたい所ではあるが、不便なことにどうやらこの機能はオンオフの切り替えが出来ないらしい。


どうにかできないかと試行錯誤を繰り返してみるが手応えがない。

ならせめて邪魔にならないように移動してくれれば良いのに、なんてバカなことを考えた瞬間、光の線が分断され私の視界から消えて行った。



……この世界は前世とは違う法則にのっとった世界なのかもしれない。




       



その後色々と条件付けをして試したところ、どうやら私は電気を通す物に直に触っていると電流の操作が出来るらしい。だが、これはあくまでも普通にやる場合であり、集中すれば多少離れていても問題は無かった。


というか実験のために電流をずっと一箇所にとどめ続けた結果、空調が止まって凍え死ぬかと思った。

ちなみに現在は1月中旬、外は真冬である。


私は現在、一歳の子供なので多少の気温変化でも致命的になる。

ただでさえ体が弱いのに、幼いうちの栄養源となる母乳もあまり飲まなかったせいで私の体は水に濡れた紙のように貧弱になっているのだ。


この問題はいつか考えるとして、自分で言っておいてなんだが私はこの電流を操るという能力に疑問を抱いている。


その理由はと言えば、一つ一つの反応が小さすぎるのだ。


いや、この言い方では語弊を招くだろう。

正確に言えば、一つ一つの小さな反応がある と言った方がいいだろう。


先程は電流を操る能力と称したものの、コレは私の勝手な考えになるのだが、電流と言うからには電子の流れであり流れというものは一つ一つの固体ないし個体が同じ方向へと進む事で生じるものだと私は思っている。


しかし、流れを操るというのであれば流れそのものの向きを変えることであって、別に固体(個体)を感じる必要は無いと思うのだ。


仮に流れ自体を全、流れを作り出している存在を個とする。

電流とは電子の流れである。

つまり、電流を全とすると、個となるのは電流を作り出している電子となる。


このことから、私が感じていた反応は電流を作っている電子であり、私の能力は電流を操るのではなく電子を操るということなのでは無いかと推測出来るのだ。




しかし、私の推測が正解であれば、これは大変な事である。


昔ならともかく今の時代ではさまざまな物に電気が使われいる。

その代名詞がコンピューターや家電などの機械類。

さまざまな事に活用されており、今の人類の生活には欠かせないものとなっている。

その動力は当然電気であり、電気とは電子とイコールと言ってもいいだろう。


そこに電子を操ることの出来る私が現れ、悪意を持ってその力を使うとどうなるか、それは社会の大混乱である。

電気の使われている全ての物が機能を停止され、家庭の冷蔵庫や洗濯機などの家電類はおろか信号や電車など今や日々の生活に欠かせなくなった物が使えなくなってしまう。



自分から想像しておいてなんだが考えることが貧弱すぎるな、確かに困ることではあるが。

まあそんな事になったら私も困るので絶対にやらないが。

使用法と用量を守りましょう だ。



とにかく謎の光に関しては解決したので良しとしよう。

その代わりに能力という別の問題が発生したが…。




サブタイ付けるの忘れてたので付け直しました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ