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ダメ天使もオマケで異世界行きました。

…んっ!?あれ!?ここどこ!?ねぇ!本当に!宇都宮にいるんじゃなかったの!?このまま、普通に家に帰って原因探るはずじゃ…!?


「ダっ!ダメ天使はどごだっ!?」


「ん~?ってかここどこ~?」

呑気に言ってるんじゃねぇよ!サクっと

展開が早く進んで!帰るところだったんだよ!

東京に!そうだよ!帰るところだったのに…!


「…まぁ仕方がないよ。でも、今回は違うみたいだよ。真っ白な世界じゃない。」

たしかに、そうだ。暗い町中、俺は街灯の下に立っている。


「あぁ…言われてみればそうだな…」


「しかも容姿変わってるよ。」

おっ!おぉ!?


「え"!?俺、イケメン!?イケメンか!?」


「いや。かわいい女の子。」

へ?


「…あ。」

あぁ。声が妙に高いなと思った。

べ、別に気づかなかった訳じゃないからな!


「…幼女になってる?」


「うん。私より幼いくらいの、4歳の幼女。」

おいマジかよ。


「お前幼女だって自覚してるじゃねぇか。」

うん。


「ババアよりはいいからね。幼女っていいんだよね。例えばバスに乗るのにタダだとかって。」

あぁ。だからか。ってお前それに気付くの遅いわ。


「まぁ…物乞いするか!」


「だね!…私の昔にタイムスリップしたみたい。」

は?っていうことは…?


「お前物乞いして生活してたのか。」


「貧乏ですから仕方ありません。」

そうですね。って言えるかよ。


「まぁするか。」


「超幼女ボイスしますよ。そうじゃないと見向きもしてもらえないのが現実です。」


「マジで?」


「まぁ体が幼女ならマジで有利ですけどね。」

あぁ。よかった。幼女に転生できて。よかった…?


「「お金か…食料ください…お金か…食料…」」


*


「ねぇこれもう飽きたー!」

飽きる飽きないの問題じゃないんだよ。

飽きてもやるんだよそうじゃないと死ぬんだよ。ダメ天使。


「そうだけどさぁ…」

あぁ?


「理解してるなら最初から言うなや…」


「おやおや。お嬢ちゃん達。どうしたんだい?」

え?おぉ!?


「あ、おじさま…私達、貧乏過ぎてお金無いんです…どうか、お菓子でもいいから、恵んでくれますでしょうか…?」


「おぉ。お菓子なら持っているからあげよう。」

おぉ!大収穫だっ!


「ありがとうございます…!」

おら、お前も頭下げろ。おじいちゃんに感謝しろ。


「あっ、ありがとうございます!」


「いやいや。こんなお嬢ちゃんが困っているなら、誰でも助けるよ。」


「あぁ、ありがとうございます…!」


「ありがとうございますぅ…!」


「左の子は天使かな?なぜ天界に行かないんだい?」


「あっ、色々あってですね…」

俺に巻き込まれただなんて言うなよ?


「そうかいそうかい。気をつけてね。」


「「はーい。」」


「いいおじいさんだ…」


「ね…!こんなおじいさんがたくさんいればいいのに…!」

そうだそうだ!この異世界は冷たすぎるんだ!

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