ダメ天使の名前を考えてあげた。
初心者ですので、誤字など指摘してくれると幸いです。
毎週水曜日に更新する予定なので、お楽しみに☆
「なぁ、ダメ天使。名前って何だ?」
「なぜ教える必要があるんですか?」
「その方が言いやすいだろ、ダメ天使って、5文字だろ?だから。でも天使って呼ぶのもなぁ~ってね。」
「…わ、私の名前は…」
「無いんです。名前が。」
「ふぁ?」
「産まれる前、父が死んで…産まれた後、
すぐに母が死んだんです…親戚に引き取られたけど、あんまり可愛がられなくて…名前もつけてもらえなくて、で付いたあだ名が“ダメ天使”。私結構気に入ってるんですよね…自分の唯一ある名前だな、って。」
うぅ…案外可哀想な子なんだな。
「か、可哀想な子とはなんだ!本当の話なのに!」
「あぁ。ごめんごめん。」
「まぁ…これからもダメ天使って呼んでくれると…うれ、しいな…」
あぁ。おう。まぁ言いやすいし、ピッタリだからな(笑)
「まぁ、これだと不便だと思うから、つけてやるよ。名前。」
「え…あっ!ありがとうございまぁす!」
コイツ、本当に200年以上生きているのか…?
本当に幼女だと思ってしまう…
「おいっ!よ、幼女と言うな!」
あーごめんごめん(笑)
「まぁ。明日までには考えておくよ。」
「感謝する!」
えっ…満面の笑みかわいいんですけど…
*
「考えて来ました!」
「おおお…!」
ふっふっふ…聞いて驚くなよ?
「未来!とかってどうだ?」
「おぉ?未来!?こんないい名前、名付けられていいんですか!?」
当たり前だ。お前のために考えたしな。
まぁ…似合わなくもないと思うが…
「ありがとうございますっ!大切にします!」
おう。そう言われると、こっちまで嬉しくなるぜ。
「じゃ、行こうか。俺が住んでたところは…東京だな。」
「いいなー。すごく都会じゃないですかぁ。」
はは(笑)
「今何駅なんだ?」
「ええっと…漢字読めないので読んでくれます…?」
マジでダメ天使だなお前。
「えーと?うつのみや…栃木じゃないか。」
どちらかと言うと都会な、宇都宮じゃないか。
「地理得意なんだね。」
はぁ?(笑)
「高校生舐めるんじゃねぇよ(笑)」
「じゃあ私は、人並み以下なんですね…ショック…」
せいぜい一般人になれるように勉強しないとな。マジで勉強しないとヤバいぞ…人間界は…
「あ、電車乗ろうよ!電車!」
あぁ?(笑)
「そうは言っても、お金が必要だし…」
「他人から見えないし、大丈夫!」
へ?あぁ。そうか。
「あぁ。そうだっけ…でも気が引けるなぁ…」
「死因わからなくていいの?」
くぅ~!すっごく悩む…
「あぁ…!神様、お許しください…!」
「まぁ私も神様に頼み込むから大丈夫だよ!」
有難い…?な。天使だし俺が頼むより有利か。
「じゃ、出発進行ー!」