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失格の魔物使い  作者: 原子牛
Chapter2 成長
9/25

9 スキル説明

「どうなってんだ……こりゃあ」


 成長の具合が尋常じゃない。


 レベルというものは、通常、一戦かそこらで上がるものではない。長い戦いの末にやっとのことで上がるものだ。各ステータスの能力値も同様だ。


 いくら凶化して力をつけたゴブリンが相手だったとはいえ、たった一度の戦闘でここまで上がるなんて。


 正直言って、有り得ねえ。異常だ。


「……何か秘密があるはずだ」


 調べてみよう。


 まずは、おれのステータス。


 ――契約者のステータスを表示します▼


===


 【クラウディオ・バレーロ】


 称号:失格の魔物使い

 ランク:SSS

 契約魔物:フェンリル(変異体)

 スキル:シンクロ、超成長、王の血族、魔物愛、復讐者


===


 称号……は置いといて。


 スキル欄にいくつか気になるのがあるな。


 これって詳しく見れたりしないのか?


 ――スキルの詳細を表示します▼


 できんのか。便利だ。


 頭の中に情報が流れてくる。


 ――【シンクロ】。魔物をこよなく愛する者に発現。魔物と感覚を限りなく共有できる。発動時、状態異常を無効。▼


 ――【超成長】。先天的な才能により発現。契約した魔物の成長速度を通常の何百倍にも高める。▼


 ――【王の血族】。王族の血を引く者に発現。伝説クラスの魔物とも契約できる。▼


 ――【魔物愛】。ランクがSSSの者に発現。いかなる魔物にも愛される。▼


 ――【復讐者】。復讐を誓った者に発現。闇に憑りつかれる。▼


 ……なるほど、ルビィの急激なレベルアップは【超成長】によるものだったのか。


 【シンクロ】は何度か経験したことがあるな。コカトリスの毒が回復したのもこれのお陰だったのか。


 【王の血族】と【魔物愛】は……おまけみたいなものだな。


 そして、【復讐者】……闇に憑りつかれるってのはどういうことだ。よく分からんが、頭の隅に留めておくか。


「きゅう……」


 ん? ルビィの様子が変だな。


 体を震わせて縮こまっている。


「どうかしたか? 体調でも悪いのか?」


 急な成長に戸惑ってるのかもしれないな。


 いや……ちょっと待て。


 魔物が体を震わせるのは、風邪の時と、もう一つ――


 ――魔物が進化可能になりました。▼


 ……やっぱりな。


 ナイスタイミングだぜ、モンスターリング。


「進化、か……早すぎるが、ルビィのレベルなら当然か」


 進化というのは、魔物が幼体から大人になる過程で経る、肉体の大きな変化のこと。


 魔物の進化後の姿はいくつも種類があり、育った環境が影響する。例えば、暑い所で育った魔物は暑さに適応した姿へと進化するわけだ。


 ちなみにおれが知ってるなかでは、鍛冶の手伝いをしていたゴブリンは鍛冶が得意なスミスゴブリンへと進化していた。


 そんな風にして、魔物の進化というのは、とても不思議であり、とても神秘的なものなんだ。


 そして同時に、魔物にとっては一生における重要なターニングポイントとなる。


 ――間もなく、魔物の進化が開始します。▼


 さて……ルビィはどんな姿になるんだ?

短くてすみません。


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