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第11話

「ふぅ、さてどうしようか……」


宿の方は見つけたので、とりあえず住む所には困っていないがいつまでも無職という訳にもいかない。


「では、まずギルドに行ってお仲間を探してみてはいかがでしょうか?ほら、千里の道も仲間からって言いますし」


多分そんなことは言わないと思うが、確かにマリーさんの言う通りだ。


「では、行ってらっしゃいませー!あ、ついでにお野菜買ってきて欲しいですー!」


「客にお使い頼むな!」


何故客がお店のお使いをしなければならないのか。

とりあえず、ギルドに向かわなくては。

店から出ると、遠くの魚屋から絶対近所迷惑になってるレベルの大声が聞こえてきた。


「だから、これ以上は無理なんですって……」


「いや、まだ安く出来るはずですよ!」


どうやら、魚屋さんで値引きをしている奴がいるらしい。


「朝から騒がしいな………」


朝から、大声を出すなんてどんな神経してるんだ……と思いつつギルドへ向かう。多分あれは、関わったら面倒になるやつだ。


ギルドに着くと早速仲間を募集する。

この世界ではギルドのクエストの中に貼り紙をするのが一般的らしい。

ギルドの方に許可を受け早速貼り紙をだす。

責めて美人とかじゃなくていいから、まともな人に来て貰いたいものだ。


「たのもー!」


嫌な予感がする。


「こちらで、パーティーのメンバー募集があると聞いたのですが!」


そこには、泥だらけの1人黒髪の美少女が立っていた。年は、俺乗り少し年下だろうか。

いや、でもトラブル臭しかしない。

泥だらけの時点でおかしい。


「いや、メンバー募集は終わったんですよ。」


何とか回避しなければ。

美人だから、可愛いからと言って直ぐに飛びついてはいけない。


「でも、さっき受付のお姉さんが「まだ、勧誘していますよ!」って言ってましたよ………?」


ダメだった。


「もしかして……私ダメですか……?」


突然、泣き始めた少女にギルド内にいる人の視線が集まる。


「あいつ、少女泣かせてる………」


「最低なやつだな」


「可哀想…………」


皆さんの視線が痛い。


「分かった!分かったから!パーティー組もう!」


このままでは、、トラブルになる前に、社会的に消されてしまう。


「えへへ本当ですかー!言質取りました!

はあ、これでやっとパーティーを見つけました………」


「どうしてそんなに泥だらけなんだよ?」


どう考えても会った時から泥だらけとか、普通ありえない。


「とりあえずお風呂に入ってきても、良いですか?

その前に、折り入ってのお願いがあるのですが…………」


何故だろうこの世界に来てから、嫌な予感ばかりするのは。


「その………お金を貸してほしいのです!

今手持ちのお金が無くて………」


思ったより深刻な問題じゃなくてよかった。


「どうしてお金を?」


「実はですねー!ギャンブルでお金を使い切ってしまっ………

あっ!逃げないでください!私たちパーティーになったばかりじゃないですか!」


「誰がギャンブルでお金を使い切るようなやつとパーティーを組むか!こっちが破産するわ!」


ギャンブルで俺は人生を終わらせたくない。

そもそもどうしてこんなことになったのだろうか………


「うっ………酷いです……」


「分かった!分かった!お願いだから泣かないでください」



「では、これから宜しくお願いしますね!

私の名前は、ルナと申します!」


深々と、頭を下げる少女を前に。


「ああ、宜しく。俺は成宮快斗だ」


不安と、何故だか分からないが期待を抱いていた。










遅れてしまい本当に申し訳ございません………今回も楽しんで頂けたでしょうか?楽しんでいだけたなら幸いです!これからも続きますので是非ともよろしくお願いします!

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