プロローグ
ある朝、目が覚めるとそこは知らない街中だった。そこには不思議そうな顔で見てくる明らかにそっちのほうがおかしいだろうと思える人々がいた。
主人公である三島電光(でんこうと書いてライトという)は何かを思い出していた。
「そうだ、学校に行く途中で車に跳ねられたんだ。・・・でもなんでここにいるんだ?あっ、あの子可愛い。以外と悪くないかも。いやだめだな、早く夢から覚めないかな。」
この主人公は素の世界ではかなり目立たない存在だった。いじめられている訳でもなく好かれていた訳でもない微妙な位置に立っていた。その位置が嫌いだった訳でもない。たまたまその日は遅刻で急いで走って車に跳ねられて今ここにいるということだった。
三島は思った。(ここはどこだ。なんでここにいる。ここになにがあるんだ。)と。
道のど真ん中で考え更けていたらある女性が話しかけてきた。
「そこに突っ立ってもらっていても困るんだが、端によってくれないか?聞いているのか?」
三島は言った。
「すまない。。そうだ、この街を案内してくれないか?理由は今は言えない。」
女性と三島は話を続けた。
「わかったから黙って着いてきなさい。仕方ないから案内してあげる。」
着いていくことにした。
これからこんな訳のわからない場所で暮らしていかなければならないのだろうか。早く帰りたいと三島は思った。