第一話
「一夜様、こんにちはです!」
目が覚めると森のなか、そして、目の前には美少女が・・・
しかも服装は、胸がいや、少女の胸がかなり露出されるように、胸の部分が少し穴があり、その大きな膨らみがうかがえる。
なにこれ?いや、冗談じゃなく。いや、記憶をなくしていても、戸惑うことだってある。
「えーっと、どうしたのでございますか?一夜様」
「いや、えー、あの・・・」
「はい・・・なんでしょうか?・・」
突然目の前に現れ、自分のことを様付けで呼ぶ女の子。しかも、かわいい。そして、今状況がいまいちわかんない自分のことを、そのなんの汚れもない目で、見てくる。多分、心配しているのだろうが、なんか、引いた表情をされているようで、胸がいたい。
「なんで、自分のことを知っているの?えーっと、自分の名前は、一夜だったっけ?」
「何をいってるですか?一夜様。あなた様に使えていて、あなた様がこの刀に私と契約して憑依させた本人が言うのですか?」
「いや、自分は・・・」
「もう!いいです!何ですか?まえは、あんなに話してくれていたのに、いきなりよそよそしくなるご主人様・・・変ですね」
そういうと、自分の精霊だと言う、少女は怒ってほっぺを少し膨らまし、フン!っといい、そっぽを向く。
「いや、待ってくれ。自分には記憶がない。無いんだ。だから、君の子ともわからないんだ」
このままでは拉致があかないと思い、話の本題を切り出す。
「えっ?」
記憶がないといった瞬間、そっぽを向いていた少女は気が抜けたような声で、こっちを向く。
「もういちど・・・・」
「え?」
「もう一度いってください。マスター・・・」
「あ・ああ」
少女の目はさっきまでの明るいまるで太陽のような目をしていたのに、今は、雲がかかったように暗い、いや、嵐が来たときの空のような目をしていた。
「ああ、なぜか自分は記憶をなくしていてだな・・・」
「はい。続けてください。マスター・・・」
「あ、ああ」
ちゃんと話を聞いているか、確認のため、話を中断し、少女の方を見るが、やはり気が抜けているようだった。そして、自分の話を聞きながら、コクリコクリと、力なく会釈をしていた。