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曲宮 霖音は精神疾患とやらになったのだがなぁ……   作者: 紅塚 万華
紅塚さんが意見を覆します(笑)
2/4

さぁ、お勉強が始まりましたよ♪

チュンチュンチュン。

ホーホケキョ。


鳥のさえずりが聞こえる。


私は眠っていた(?)、目を覚ました。

「ここはどこ……?」


私は気付くときみどりいろの草原にねっころがっていた。

「ボンジュール」

後ろからやけに開放的そうな女の声が少し上から聞こえてきた。


後ろを振り向くと、2メートル上からさっきの妖精さんが茶色い杖を右手に持って降りてきた。


「ごきげんよう。」


「……ここは?」


「妖精の国だよん♪あなたとわたしたちの視線からは、わたしたちを囲う森と足元からバーって広がっている草原や花しか見えないけど、この国はとても広くてね、良い場所がたくさんあるのよー。」


ん?周りをよく見渡すと、私の位置から5メートルほど左側の方に、茶色いレンガの小さな建物があった。


「このレンガの家で、今日1日みっちり『統合失調症について』を学びます。あなたには、その資格があります。楽しく学んでいくからね♪」



え……?統合失調症??


そうこうしてる間に妖精に私はその茶色いレンガの家に招き入れられた。



この建物の中には、ホワイトボードが一番奥にあり、机とイスが綺麗に、おいてあった。

「好きなところ座ってね」


私は、はじっこの後ろの席を選んで座った。


「あー、ダメダメ。一番前の真ん中から二番目までじゃなきゃ、教えられないのー!」


「好きなところ座ってとあなたが言ったのに!」


怒って私が言うと、わかってないなぁと妖精はため息をつく。


「人はね、隠れて生きちゃいけないの。自分から、皆の中心へ、堂々と君臨していれば、いいのよ」


「へー。そうなんだ。なるほど」


すみっこの席を選ぶ理由は落ち着くから、なのだが、なかなか私は前のほうを好まない。

しかし、こうやって中心の前のほうの席を選ぶ時もある。そういう時の心境って、たいがいがオープンで積極的で、自信のあるときな気がする。

妖精さんのプチ情報を聞いて、私は一番前の真ん中の席へとついた。








「はい。座ったね、よし。どうも改めまして。わたしの名前はガーネット。本名は『サヴァン・ガーネット』。病院に住む妖精です。」


「へぇ。綺麗な名前だね。私の名前は『曲宮 霖音』だ。あ、知ってたか?」


「ごめーん、実は知ってたよ。なんたって妖精だからね!」


「統合失調症て、私の病気の病名なのか?」


「そう。今から学んでいくからね。」



まずは、何故、統合失調症になるのか。





●統合失調症とは?●


大きな音の音楽の聴きすぎ

過度な刺激を受ける

寝ずに長時間なにか作業を行う


……↑このようになにか大きい作用の外部からの刺激、影響を受けると、ひとによっては脳の伝達物質の量が問題量になるひともいます。

そのひとによる差は、様々ですが、そういう情報に疲れて脳が悲鳴をあげてしまいやすいひともいます。



何が言いたいのかというと、

要は【情報や刺激に過敏になりすぎてしまうと、脳が対応できなくなり、精神面に症状が現れてしまうことがあります。そのため、感情や思考をまとめてあげることができなくなります。この状態が=統合失調症です!】






脳の伝達物質(ドーパミン)の量が少なすぎたり多すぎたり、と混乱すると、


「幻聴」

「幻触」

「幻視」

などが起こってしまう恐れがあります。

この3つの幻のことを、俗に「幻覚」と呼ばれます。お医者さんと、診察や話すときに、じっくり耳を傾けてみましょう。この「幻覚」や「幻聴」、という言葉を、発してませんか??



幻覚が起こってしまった状態は、統合失調症と診断されるケースがあります。



ガーネット:「簡単に言うと、これが統合失調症の原因のひとつ。」


霖音:「なるほどー。確かに私は夜寝ないでテレビゲームばかりしょっちゅうしていて、ろくにトイレも行かずあまり食べることもせず、延々とテレビゲームをしていたな」


ガーネット:「そうだね。それが原因ですね。」




統合失調症は、

その病気になってしまった本人には、かなり気付きにくい症状であるといえます。

しかし、いったん「今自分は幻聴が聞こえるなぁー」などその「幻聴なのだ」ということに気付いてしまえば、気付かないときよりはかなり自由になりやすいと思います。



何故ならば、

"人を命令することのある言葉のタイプの幻聴"が確かに聞こえている患者さんが、

まだ「自分は統合失調症でもなくこの頭の命令してくる声も幻聴などではなく、正常者だから薬など飲まなくても全然オッケーなのだ!」と思っているとします。

すると、この考えのせいで起こりうる問題が、いくつかあります。


まず、幻聴に命令された通りの事を、本当にやってしまうこと。幻聴なので、人ではありません。

なので、突飛な事を、要求してくる可能性があります。

例えば、「そこにいる人に水をかけろ!」「その階段は壊れているから使うな(目的地へ向かえなくなる恐れがあります。迷子になる可能性も。)」「(電話をかける目的もその気もないのだが)その公衆電話の次のひとに並べ」

……こういう命令を、うのみにしてしまい、言うことを聞いてしまうひともなかにはいます。相手は幻聴なので、脈絡もないのですが、病気の本人には頭の中や耳の中に聞こえてくるので、どうしようもなく聞いてしまう(言うことを聞いてしまい、従う)ひともいます。


そして、それにともない、そういう事をしてしまい周りのひとに迷惑をかける心配のある患者さんは、入院させられてしまいます。

なので、治ればすぐ出れるし家族のかた病院の先生や看護師たちもそれを望むのですが、なかなか気付かないまま時を過ごしてしまう患者さんが多い感じもします。

入院になってしまうと、好きなところにも行けないし、好きなときに好きなものも食べたり見ることもできないですね。なので、さっき自由が奪われる、と書きました。



根拠が無いのに、幻聴の言ったことを信じないように。「その階段は壊れてるから使うな」と、仮に幻聴に頭のなかであなたが言われたとしましょう。

そしたら、あなたはどうしますか?どう判断しますか??

答えは、ひとつしかありえないです。

霊能力者や神などの存在では無い、私たちにとって、答えはひとつです!

「自分で判断する」ことです。

もう、お分かりですかね?

自ら判断する。と、なると自分で確認をしなくてはならないです。自分の目でみて、「あれ?階段壊れてるって、さっき頭のなかで聞こえたけど、……皆使ってる……それに、怪我をしてるひとも一人もいないじゃないか。あれは、幻聴だったんだ」

━━と、いったあんばいに、自分の手で確認や判断を行って、行動する……という物事を、ちゃんとしていた時のことを思い出してください!


大丈夫です。小学生や高校の時、あなたは自然に時に一生懸命に時にひとのアドバイスを受け入れながら、普通に、やっていたことです。

それが、病気に、なってしまい幻聴にうながされ、言うことを聞いて失敗して、人生を台無しにしてしまうのは、どうでしょう?

嫌ですよね、よくないですよね。

前は、ずっと出来ていたんです。忘れてるだけです!

だから、これからの人生、自分で基本的なことは判断しましょう!恥ずかしくない程度にちゃんと判断して行動できるようになれば、立派な大人の仲間入りですよ。

それをせずに、幻聴の言うことを聞いて従って、幻聴中心の生活にすることだけは、しないように注意しましょう!



幻聴は、本当に存在する



そう分かった私たちは、そこでひとつ役割が増えましたね。

「無理しないこと。ちゃんと1日三食食べて、ちゃんと睡眠とって休むこと。」

これだけ、身をもって分かった甲斐もあって、気を付けようという意識が、凡人よりも高まったんじゃないでしょうか。


そして、幻聴が聞こえたら、無視をする。

とにかく、無視をしてください。無視無視!!!しかとです!


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