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遺影
更新遅れました。すみません。
温かい目で見守ってくれれば幸いです。
読んでくださった方、ありがとうございます!
「え…」
教室に入ったエリカは思わず声を上げた。後から入ってきたリコが目を丸くする。
「嘘、これって…」
またしてもエリカの机に花瓶が置かれていたのだ。しかも、それだけではない。
その横にひっそりと隠れるように、額に入ったエリカの写真が立てかけられていたのだ。
「あたしの写真…」
白い花と額に入った自らの写真を持って、エリカは立ちつくした。
誰か―今この場にいるかもしれない、誰かの悪意をひしひしと感じた。
「なんで…あたし、恨まれるようなこと、してない…」
「エリカ、落ち着いて」
いつの間にか傍にいたキリノがエリカの背中を撫でた。
「リカちゃんのせいじゃないよ」
リコがそっと呟く。
一瞬おいて、キリノが持ち前の大声を張り上げた。
「誰よ!こんなバカなことやったのは!」