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第四話 出会い

いらっしゃいませ。

何でも叶える叶屋へ。

対価さえお支払いになられば何でも叶えて差し上げましょう。

貴方は何を望みますか?



今日は私鼎 莅の昔話に付き合ってくださればうれしいと思います。

お忙しいのでしたらそのまま退出なされてかまいません。


では・・・お話いたしましょう。


まず最初に私の主人について話さなければいけませんね。

私の主人の名は鼎 杏〈かなえ きょう〉様と申します。

えぇ鼎という姓は主人からいただいた大事なものなんです。


私はとある事件に巻き込まれまして命を狙われておりました。

そういう状況に置かれたとき大体の人は肉体的にも精神的にもまいってしまうんです。

私も例外ではありません。

そんな状況で路地裏で倒れていたとき主人に出会いました。

傷だらけでどこの馬の骨とも知らない私にやさしく手を差し伸べてくださいました。

そして私にこの店を任せてくださったのです。


貧しいときに受けたパンは命ほどの価値がありましょう。

その時のご恩は七日七晩語っても語り尽くせません。

ですから私はすべての人生を主人とこの店―叶屋―のために尽くしていこうと決めたのです。


私にとって主人がすべてですから。


私は主人のためだけに存在しているのです。


おわかりいただけたでしょうか?


簡単な昔話ではわかりにくいですよね?


それは致し方ありません。

時間があまりないのですから。

そろそろ新しいお客さまが来そうですし主人のお食事を作らないといけませんので。


またお気が向きましたらお立寄りください。

次は何を話しましょうか?

それとも叶屋の仕事を覗きますか?

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