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少年、一目惚れ





それは、初等部の頃の話。



広い校舎と同じように、広い校庭。それとは、劣るけれど裏庭がある。

そこに、綺麗なハンカチをひいて座り込むひとりの少女。

縦ロールが印象的な美少女が、ひとりでに微笑みを浮かべていた。 


「まぁ!おケガをしたのね、痛かったでしょう?」

と、手のひらにのるケガをした綺麗な青い小鳥。少女は、そっと撫でながら笑顔で話しかける。

「でも、大丈夫ですのよ。私はね、いつも小さな救急箱をもっているのよ?お友達がおケガをしたらすぐに手当てができるように!」

そういって、包帯をちいさくきって小鳥に巻き付ける。

「そうだわ、お腹もへったでしょう?私はね、お虫は苦手なの。だから、クッキーでもいいかしら?」

小さなクッキーを砕いて、小鳥へあげる少女を遠くで少年は見ていた。



「まぁ!くすぐったいわ!」

それからというもの、少女は毎日毎日小鳥のもとへとおとずれ看病をする。

段々元気になってきた小鳥は、少女をちゃんと認識していてじゃれるようにもなった。

「あら、もう羽は治ったみたいね!これで、元気にお空を飛べるわ!」

そういって、小鳥を空へと掲げて

「ほら、おゆなきなさいな!お空は、こんなにも広いのよ。私にお空を跳んでる姿を見せて頂戴な」

その言葉を理解したのか、小鳥は空へと旅立つ。

その姿をみた少女はすこし寂しげだった。




何日かして、少女はまた裏庭に現れた。

空を仰ぎ見ていたそこに、青い小鳥が少女の肩にとまる。

「あら!アナタは、あの小鳥さん?」

小鳥が肯定するかのように、「フィー」とないた。

「まぁ、情に厚いのね。フィー、うん。アナタの名前、フィーと呼んでもいいかしら?」

また、肯定するかのように、なく。




毎日少女は、小鳥に会いに来る。

ある日、フィーの他にもう一羽小鳥が少女の肩に乗る。

「あら、お友達かしら?……いいえ、奥様かしら?」

フィーは、肯定する。隣の小鳥も「ピィ」となく。

「そう、フィーの奥様なのね。よろしくね、私は花園麗ですの。ピィとよんでも、いいかしら?」

そういうと、ピィとなく。




そして、何月かたった日には小さな小さな小鳥たちが増えた。

「まぁ!お子が生まれたのね!ピィは、頑張ったわね。フィーも、家族の為にがんばるのよこれからも」

と笑顔を小鳥たちへと向ける。




その姿を一部始終みていた、青竜院雅人は少女の笑顔をみるたびに頬を赤らめるのだった。





   


雅人は、一目惚れだった。

初等部から、という裏設定を思いついた。

ので、書いてみました。

というか、麗は動物に好かれる設定も思いつき盛り込んでみた。

肩に小動物乗っけてアハハ、ウフフしたいなって思うメルヘン脳の持ち主です、私。

麗はきっと、白雪姫みたいな感じなのですよ。うさぎもきっと、似合う!うさぎも出せば、良かったかな…。

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