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5話 龍断ち

連続でバトルシーン

練習中・・・

書きためた分が多くなってきたので連続投稿

剣を受け取った次の日、折角なので新しい剣で素振りしようと思い庭に出ると、父さんが模造刀を持って待っていた。


「来たか。昨日ダーハムの所で決闘したんだってな。弱いものイジメで自分の実力を勘違いしてないか?

久し振りに実力を見てやる。」


そう言って父さんは模造刀を投げ渡してくると軽く素振りをすると、いつも通り正眼に構えてこちらを見据えた。

「本気でこい、怪我するぞ。」


持ってきた剣をわきに置くと僕も模造刀を持ち構えた。

こちらも正眼に構え、睨み合う。隙が見つからないがこのまま睨み合っていても始まらない、胸を借りるんだから思いっきりぶつかっていこうと思い、息を吸って止めて、思いっきり踏み込むと同時に右肩から左下へ袈裟斬りに斬りかかる。

自分に出せる最高速の斬撃を父さんは一歩踏み出すと剣を斜めに構え、僕の斬撃を受け流した。


「一撃で決めれると思うな。止まらず次を狙え。」

そう言いながら剣の柄で鳩尾に一撃叩き込んで一気にバックステップして離れた


「ごほっ!くそっ・・・あああぁぁぁ・・・」

咳き込みつつも、体勢を立て直し気合いをいれ、叫びながら斬りかかった。今度は右から左へ一文字に切り払ってからすぐに下から切り上げる。

父さんは一歩下がって一撃をかわすとすぐに半身になりつつ前に出てきて2撃目を紙一重でかわした。


「気合いで何とかしようとするな!常に頭は冷静に勝ち目を探せ!」

父さんは右肩に一撃叩き込んできた。思わず剣を落とすほど重い一撃に思わずうずくまる。


「ぐぅぅ・・・もう一本お願いします。」

落とした剣を持ち直しながら深呼吸して頭をリセットする。

(一直線にかかっていっても読まれるだけだ、冷静にいつもの鍛錬の通りに・・・)


再び構えて対峙する、全速力で踏み込み上段から斬りかかると見せかけて、全身の力でブレーキをかけ、すぐにバックステップを踏む。一撃目をかわそうとフロントステップを踏む父さんが驚いた顔をしているのがよく見える。すぐに腰の回転を用いて横斬りを打ち込む。

父さんはとっさに剣を立ててそれを受け止めようとするが受け流せずに剣ごと体が浮いた。

着地してすぐに大勢を直そうとしているところに剣の振りの勢いを活かして一回転しながら斬りかかった。再び剣を立て今度は峰に手を添えて両手で受け止められた。

そのまま剣を斜めにして受け流すと大勢の崩れた脇腹に一撃打ち込まれた。 「ふ~、危ない危ない。今のはかなり良かったぞ。

さて、次はこちらからも打ち込んでみるぞ。」

そう言って構えた父さんはいつもと違う気配をさせながらこちらを睨みつけてきた。



・・

・・・

それからは一方的に打ち込まれるだけで何とか数回切り結ぶことができただけだった。


「ふむ・・・基本は大体身についたな。あとは常に冷静になることを意識しろ。

さて、今日は基本を突き詰めることで身につく極致を見せよう。少し離れていなさい」


そう言うと、父さんは脇構えになると腰を落として深呼吸を始めた。


吸って吐いて吸って吐いて・・・止めると同時に動いた。


「ふっ!!」

一息に踏み込むと一瞬のうちに右から左へ振り抜いていた。

戦鬼の動体視力をもってしても霞んで見えるほどの剣速。剣の通り道が歪んで見えるほどだった。


「これがアーク流剣術の奥義『龍断ち』だ。まあ奥義だ何だと大層な言い方するが最高の踏み込みと剣閃、タイミングが噛み合って繰り出される最速の斬撃だ。俺はこれで地龍の鱗を断ち切った、だから『龍断ち』と名付けた」


思わず唖然とする僕を横目に父さんは片付けを始めた。


「ちゃんと片付けしてから来いよ」

そう言い残して父さんは家の中に入って言った。


「はぁ~、父さんのレベルまではまだまだ遠いなぁ・・・」剣を片付けながら打ち込まれ痛む体に鞭打って家に入って行った。




晩ご飯の後、食後のお茶を飲みながらくつろいでいると、母さんが姿勢を正しながら話し始めた。

「2人ともお話があります。・・・あのね、家族が増えることになりました」


「「えっ?」」

思わず2人して聞き返してしまった。


「あのね、赤ちゃんができたの・・・」

照れながら笑顔で告げる母さんに2人で駆け寄り抱き付いた。

「おめでと~家族が増えるんだ!!」

「やった!良くやったぞ!」


その晩は3人ではしゃぎながら夜も老けていった。

ちなみにアーク流剣術はようは我流です

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