15/20
あかね空と明里ちゃん
孤独感の塊、窓際の席で授業中、君をずっと見つめているよ
ストーカーでも変態でもない。僕は可愛い君が大好きなのです!
幽霊同然の僕が落とした消しゴムで始まるサッカー
クラスの中では僕という人間よりも消しゴムの方が勝る存在感
ねぇ、クラスの男子共
君達が憧れる加奈子ちゃんのリコーダー
僕は放課後の教室、夕日に包まれ舐めてみたよ……。
『死ね』ってカラフルにデコレーションされた僕のノート達
『死にたい』って無色に刻まれた動く気配のない僕の心
ねぇ、クラスの女子共
君達が着替えるプールの更衣室
仮病で休んだ僕はこの目で……見ていたよ。
あかね色の空の下
何か壊したい衝動と何かに愛されたい寂しさ
授業中、僕が落とした消しゴムの行き先は君の足元
拾う時に見えた白いパンツより、本当に可愛い君の笑顔が……
何よりも、何よりも、何よりも、嬉しかった。
ねぇ、最悪なる明里ちゃん
君を想って動かす右手に少しの迷いがあるよ
大きくなった僕の股間と、膨らむばかりの想い
ねぇ、明里ちゃん
僕はちゃんと生きてるよね?
ねぇ、明里ちゃん
僕は君の目に映ってるよね?