終わる世界
ゆっくり眠って目覚めた朝、陰鬱とした気の月曜日
弁当箱だけ入れたバック、今週も通う学校への嫌なロード
五年前からすっかり消えた『友達』という名のロープは
いなくなったくせに僕の首を絞めては見て見ぬ振りだ
今日も希望なんて持たないまま、この席で寝てるだけさ
僕が存在してる事自体、法律に引っ掛かってんじゃないの?
『居場所が無い』なんて、もう聞き飽きた独り言
締め付けるロープを切って、僕は暮らす、ただ終わる世界
行方不明になった女子高生、インタビューで泣く母親へ
必死の捜索活動も虚しく、こういうケースって大体死んでるよ……。
悲しいよね、ニュースで流れる未成年の笑顔程
苦しいよね、報道を見て少し高鳴る鼓動がさ
とにかく、憎いんだ……。
『行き場が無い』なんて、当たり前の片想い
時代に縛られたくないから
学校なんか行きたくない
大人の話は聞きたくない
切り返される怠い日常、非常口は開けっ放しなのに
出て行かない、何故、出て行かない
憎いんだよ! 憎いんだよ! ただ構ってほしいだけなんだ……。
寂しいよ……寂しいよ……一人にしないで…一人にして……。
あの子が生きていく世界が素晴らしいモノだとするなら
僕が生きてきた世界なんか、ただ終わっていくだけの世界
でもね
誰だってそうでしょ
ただ終わっていくだけの世界の中
生命が美しいと思いたい