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引きコウモリ


朝、目覚めると私は蝙蝠コウモリに変わっていた。

それも人間の大きさの。


「吸血鬼に噛まれた覚えは無い。変な薬も飲んでいない。

 これはいったい?」


私は中学校1年。入学してみると、校内で不良組織が

暴れまわっていた。殴る蹴るの暴力をされて、私は不登校になった。


そして両親に責められて・・・居場所が無かった。

だから変身したのは幸い。


能力も分かった。頭脳に知識が入っている。

爪で窓を開ける。タコやイカ、プレデターのように鏡面波動を発する。

これで透明化できたはず。


窓の外に出て、翼を広げて飛び立つ。

空力だけでなく魔法じみたパワーを使っている。



まずは復讐だ。中学校へ向かう。

不良グループは旧校舎に集まっていた。


20人ほど。タバコ、酒。着地して透明の状態で近づく。

ザシッ!爪で首を抉る。怪力になっている。


騒ぐ連中を1分ほどで片付ける。

「ふう・・・さて」


各クラスを見回る。私を侮辱した奴を見つけると

休み時間になるのを待つ。そいつが外に出たとたん、首を掴んで翔ぶ。

立ち入り禁止の屋上へ。首をねじ切って殺害。


それを10回ほど繰り返して。



街を上空からパトロール。

ポイ捨て、不法投棄、どうみても態度の異常な連中が目に付く。


見つけると降下、足爪で頭部をスイカのように潰して掴み、

上昇して見つかりにくい場所に捨てる。


10回ほど続けていると。

光るロープが体に巻き付いた!動けない。



「捕まえたぞ、悪霊めが!」

天使というにはガラの悪い。目つきの悪いチンピラ男。


白い警官のようなデザインの服。背中に鳥の翼。

左手に光ロープ、右手に光る剣。


「死ね!」剣を振り下ろす。

「く!」体が痺れて動けない。ここまでか、と観念していると。


「いや、待て!」バシ、とチンピラ天使が電撃に撃たれる。

光のロープがはずれる。


「何するんすか先輩!」

「そいつは悪人だけを殺してる。ほっといていい。

悪霊とは違う」

上司らしき男が現れた。


「悪いね君、こいつは新人でルールを知らない」


「私もこうなったばかりで」


「君は引きこもりが変身した引きコウモリという妖怪だ。

悪人に限り、殺して構わない」


「そうなんですか・・・」


「これからも、その任務を続けたまえ。

我々は理由もなく八つ当たりで人を殺している連中を滅ぼしている」


上役天使はチンピラ新人を、光ロープで拘束。

「ちょっと!」


「この装備を使うには倫理観が必要だ。君はわかっていない。

 訓練センターで、再訓練を受けてもらう」


上役天使は翼を少し動かす。

重力コントロールでも使っているのか、それだけで

拘束した部下と共に急スピードで遠ざかって行った・・・


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