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【序】神さま、100年前
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むか~しむかし。ある所に、大きなお家がありました。
お家の庭には、立派な祠があって、小さな神さまが住んでいました。神さまはたいそう、お家の人たちにかわいがられておりました。
ところが、時代は変わります。お家の人たちは1人、また1人と減っていきました。
そして、お家の人がいなくなったとき、神さまは力を失ってしまいます。
「このままじゃ……ダメ。消えちゃう……!」
神さまは言いました。でも、もうどうすることもできません。
やがて神さまは、狭い祠の中で、長い眠りにつきました。
木枯らしが吹きはじめた、寒い朝のことでした――――
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