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バーチャル戦争〜virtual war〜  作者: 未来郎
[第二章]『〜悲哀の雨&憤怒の業炎〜』
39/50

第39話:「闘いの中でしか生きられない」

〜前回のあらすじ〜

レイの撤退により、勝負を決めに来た『漣の国』

遂に、キング・ヒスイも動く。


ヒョウが『自由の国』への侵攻を開始。

帰陣したレイを倒し、『自由の国』の幹部は残り1名。


あと一歩の所で、キング・ギアによって

勝利を阻まれた。




ーヒョウ視点ー


ヒョウ (最高幹部)

「…すみません、ミスミさん。

敵国のキングが動きました。

一時撤退します。」



ミスミ (司令)

「わ、分かりました!

ヒスイさんも向かってるので…

"兵士全滅"も視野に入れましょう!」



ヒョウ

「えぇ。」




ヒロ (自由の国・兵士)

「はぁ…はぁ…見つけたっ!」



ヒョウ

「これは…ヒロさん。」



ヒロ

「やっぱり…こっちに…」



ヒョウ

「探す手間が省けました。

ミスミさん、"兵士全滅"を狙います。」



ヒロ

(落ち着け…もう一度あの時を思い出す。

『個』を使わないと、この人には勝てない!


…おねがい!出て!個性!!)




《凍結》




ーパキッ!!!!ー




ヒロ

(…えっ……なんで…?)




ヒョウ

「…1戦目の疲弊…ですかね?

予想より呆気なかったです。」





ヒロ…死亡。















ーリズ視点ー


落ち着いて…相手も女の子だ!

私だって、1人の兵士として…頑張るっ!




ミラ (漣の国・新米兵士)

「あんた、大丈夫?顔色悪いけど?」




心配されてる?

私、敵なのに…?




ミラ

「アンタ、その感じ…新米兵士でしょ〜?

安心してー、私もだから〜


私、『ミラ』っていうの。あんたは?」




リズ

「…私は…リズ。」



ミラ

「リズちゃん、よろ〜

戦争って、怖いよね〜?マジで分かる(笑)」




なんだろう?この人…

なんか安心する…?




ミラ

「リズちゃんは何の『属性』?」



リズ

「え? えっと…一応『個』なんだけど…」



ミラ

「えー!おそろじゃん!

私もなんだ〜♪ 私も『個』でね〜


けど、それだけで、みんなうるさくてさ〜

ほんと、嫌んなるよね?」



リズ

「う、うん!

『しっかりしなきゃ』ってプレッシャーで…」



ミラ

「マジ分かりみ だわ〜!(笑)

なんか、リズちゃんとは仲良く出来そ!」



リズ

「えっ、けど…敵同士だし…?」



ミラ

「そんなの気にしなくていいじゃ〜ん!

いっそのこと、うちに移籍しちゃえば?」



リズ

「えぇ〜…」



少し話し込んだが…悪い人じゃなさそう。


むしろ、同じ"新米兵士"で、『個』を持ってて。


気の合う"お友達"が出来た。



けど…ダメ…私は、戦争しに来てるんだ…!




ミラ

「堅苦しいのはいいじゃん。

『漣』はね?みんな仲良しだよ。


キングだって、幹部だって

男の子も女の子も関係ない、みーんな。


みんなで強くなって、みんなで勝って

みんなで喜ぶんだ〜、いいでしょ( *¯ ꒳¯*)」




それは魅力的だ…


…今の私が、自由の国に居ても…


みんなに迷惑かけちゃうんじゃ…?



それなら…プレッシャーがかからない方が…。



私とミラちゃんが話してると

敵陣から、女の人が来た。



…あの人、間違いない…キングの人だ!




ヒスイ (キング)

「あら?ミラ。どうしたの?」



ミラ

「ヒスイさ〜ん!

じゃじゃーん!お友達出来た!」



ヒスイ

「あら!素敵ね!!」



リズ

「えっと…は、初めまして…?」



ヒスイ

「えぇ、初めまして( ^ᵕ^)

私はヒスイ!よろしくね!」



『初めまして』って…

この挨拶で合ってるのか分からない…


本来、私は敵だし…

直ぐに攻撃されてもおかしくない。


そんな私を、この女の人は

怪しまず、優しく話しかけてくれる。




ミラ

「ヒスイさん!さっき話してたんですけど〜

リズちゃん『うちに来たい』って!」



リズ

「えっ!ま、まだ何も…!」



ヒスイ

「そうなの?

ふふっ…けど、兵士の"引き抜き"は

"キング"の許可が居るからね?


ギアに掛け合ってみましょうか?」




移籍…って、そんな急に…


まだ自分の力の使い方も分からないのに…




リズ

「折角ですけど…ちょっと考えさせて欲しいです…」




ヒスイ

「そう? わかった(*^^*)


ミラ、2人でここに居て。

もうすぐ"終わる"から。」




ミラ

「はーい」



リズ

「お、終わるって?」



ヒスイ

「ホントは"兵士全滅"の予定だったけど…

ミラのお友達だもんね!


責任を持って、私が"幹部"を倒す。」




それって…私のせいで…

他の人が狙われるってこと!?


だめっ、そんなの…!


私は、慌ててヒスイさんを止めようとした。



リズ

「あ、あの!」



ヒスイ

「どうしたの?」



リズ

「えっと…な、なんで…

ヒスイさんは戦うんですか?」



ヒスイ

「なんで…って?」



リズ

「あの…こんなに優しいのに…

何で人を傷付ける事してるんだろうって…」




ヒスイ

「…さぁね。

ホントはこんな事、したくないんだけどね」




そう言って、ヒスイさんは笑った。




ヒスイ

「…思うの、私は…"私達"は……


『闘いの中でしか生きられない。』」




…そう言って、自由の国の本陣へと向かって行った。




その時の顔は、今でも忘れない。



…何かを悲観した…悲しい眼をしていた。


















ーリュウ視点ー


俺が死んだら…負けるっ!

逃げねぇと…くそっ!


あの鯱野郎のせいで…動くのもしんどいっ…!




カゲ (兵士)

「リュウ、大丈夫?」



リュウ

「か、カゲ!生きてたのか!!」



カゲ

「まぁ、一応ね。」



リュウ

「相手幹部はあと2人…いよいよ詰みか…?」



カゲ

「…静かに……何か来るよ…。」




カゲが見ている方角を見る…


何も来てないように見えるが…確かに感じる。



とてつもなく、強い奴が来る。


ヒョウの威圧感じゃない…"ホンモノ"の…!




降っていた『雨』が更に強まり


威圧感の"正体"が姿を現した。




ヒスイ

「ミスミ、最後の幹部を見つけたよ。


『水』の"極"『大海』」




やっぱり!キングかっ!!

しかも…こいつ…!"極"使いだっ!




《水牙》




巨大な"水の刃"が、俺を襲う。



…それと同時に、俺の前を覆い被さるように

"大きな背中"が見えた…。




ードシャァァァァァァァン!!!!ー




ヒスイ

「…もー、あとちょっとなのに〜( ー̀ н ー́ )」



ギア (キング)

「そう簡単には許さん。」



ヒスイ

「ケチ!もうすぐ終わるんだからいいでしょ!」



ギア

「まだ分からんぞ。

我が、お前を倒せば 勝利だからな。」




ヒスイ

「ふ〜ん、できるの?"今"の貴方に?」




ーガコンー




ギア

「《鉄拳》」




ヒスイ

「『大海』《水壁》」




な、なんて闘いだよ…!

まるで災害じゃねぇか…!?




ギア

「…腕は落ちていないようだな。」




ヒスイ

「貴方は…やっぱり弱くなってるね。」




《水蓮》




ーガコンー




キング!何とか…勝ってください…!!




ヒスイ

「《大波》!!」




ーガコンー




ギア

「…無駄だ。」




ヒスイ

「そう?

なら、"そっち"はどう?」





ヒョウ (最高幹部)

「《絶対零度》」




ギア

「…っ!!」




しまった…!…来てたの……か………。





ーアナウンスー

「『自由の国』幹部全滅。

勝利国『漣の国』。

これにてバーチャル戦争を終了致します。

お疲れ様でした。」





〜あとがき〜


分かりにくかったらすみません。

最後のシーンで、『幹部全滅』の表記があるので

"リュウ"が殺され、自由の国が敗北した。

という結果になります。


1 :1のまま、勝敗は最終戦へ…




実は、ヒスイさん2章の最初の方にも

『闘いの中でしか生きられない』って言ってます。


確か、18話とかやったと思います。

間違えてたらすみません( ᐛ )


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