第14話:「仮想世界への第一歩」
〜前回のあらすじ〜
試験が終わり、ギアの所へと
今後の説明を聞きに来たサンとヨン。
まず始めに、ギアから"名前"を貰う事となった。
サンは、英雄の様な雄姿。"ヒロ"と命名。
主人公は…"ゼロ"という名前だった。
…また数字か?そう思ったのも束の間。
レイがギアに反発する。
…"ゼロ"という名前に、何かあるのか?
名付けが終わり、次に案内される所とは…?
おっさんに言われるがままついて行く。
移動盤に乗ってついた場所は…
椅子が大量に並べられてある部屋だった。
いくつくらいあるんだ?
20…30個くらいか?
全て同じ方向に並んでいる。
向かい側には、少し大きめな椅子5つ。
その真ん中は特別に大きな椅子があった。
ギア
「どこでもいい、適当に座れ。
座ったら5秒間、目を閉じろ。」
俺とサン…ヒロは、近くにあった
椅子に腰掛けて、5秒間 目を閉じた。
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…5秒くらい経ったか?
目を開けてみると、違和感に気付いた…
あれ? 俺…立ってる?
ヒロ
「ヨ、ヨン?僕らさっきまで座ってたよね?」
ゼロ
「ヒロ、俺はもうヨンじゃねぇぞ」
ヒロ
「あ!そっか…ごめんゼロ」
それにしても分からない。
変化と言えば…座ってたのが立っただけ
他はなんにも変わらない
さっきの椅子の部屋だった。
ギア
「ようこそ、"仮想世界"へ。
君達は一歩、足を踏み入れたのだ。」
ゼロ
「おい、おっさん。
なんも変わらねぇぞ?」
ギア
「信じれんか?
ならば、これを見ろ。」
そう言うとおっさんは
デカい椅子を素手でぶっ壊した!?
な、何してんだ…?
すると、壊れて椅子は
みるみると元の形に戻っていく…
な、なんだ?夢か?
ギア
「ここは仮想世界だ。
見ての通り、こっちの世界と
元の世界は同じ作りだ。
しかし、仮想世界にある物は
元の世界の物が無事な限り、壊れる事は無い。
つまり、元の世界の我々が
無事な限り、死ぬ事は無い。」
…途中の事は、驚きで少ししか理解できなかったけど
最後のはハッキリと聞こえた。
『死ぬ事はない』
ヒロ
「あの、キング。
質問してもいいですか?」
ギア
「どうした?」
ヒロ
「ここに来たのはいいんですけど…
その間の僕達の身体は、どうなってるんですか?」
ギア
「中々良い所に目をつけるな。
安心したまえ。"信頼出来る人物"に
身体の管理は任せてある。
今頃、自室まで運ばれている頃だろう。」
そうか、現実世界での俺達の肉体が傷付けば
こっちでも危ないって事か…
逆に言えば…現実世界の肉体が無事なら
仮想世界でどれだけ傷付いても…
最悪、死んでしまっても大丈夫って事か?
ギア
「しかしながら、仮想世界にも規則があってな。
72時間、つまり"3日間以上の仮想世界での滞在"
それは禁止と定められている。
現世と仮想世界との境目が分からなくなるからな。
規則を破れば、当然『罰』がある。」
ゼロ
「その罰って…?」
ギア
「知ってどうする?
原則を守れば良いだけの事だ。」
…言われない方が怖いな。
ギア
「さてと、早速こちらの世界を案内しよう。
と言っても、作りは現実世界と変わらない。
二箇所だ。"訓練所"と"バーチャル戦争の戦場"だ。」
訓練所と…バーチャル戦争?
…戦争か。もしかして、仮想世界での戦争?
それって、安全の保証があるって事か?
ギア
「ついてこい、まずは"訓練所"だ。
こっちの訓練所は素晴らしいぞ。
物が壊れる心配が無いからな。
好き放題、暴れる輩が沢山いる。
当然の事ながら、全員が
戦争への参加資格を持つ者達だ。」
おっさんは話ながら、移動盤へと歩いた。
行き方は現実世界と変わらない様だ。
ー仮想世界・訓練所ー
大勢の人が居るようだ。
とても賑わっている。
???(兵士1)
「おい!誰か勝てんのか!?」
???(兵士2)
「やっぱ流石だな!
"最高幹部"も夢じゃねぇぞ!」
???
「がはははっ!絶好調だ!
誰でもいい!誰かいねぇのか!?
俺を倒せる奴は!?」
観衆が囲んでいる男は
えらく自信があるようだ。
恐らく、組手か何かで
連勝でもしているのだろう。
ここに居る誰よりも強いのか?
???
「おい、ちょっと調子に
乗ってんじゃねぇのか?リュウ。」
リュウ
「お?ハドウじゃねぇか!
雑魚ばっかで退屈してたんだ!」
ハドウ
「そりゃ、一般兵が相手なら圧勝して当然だろ。
来い、俺が叩き直してやる。」
リュウ
「ハッ!リベンジマッチといくかぁ!」
何だか、よく分からないけど
良いタイミングで来た事だけは分かる。
ギア
「2人とも。よく見ておけ。
あれが我が国が誇る"幹部"同士の戦いだ。」
リュウ
「『獣』《龍の擬》」
ハドウ
「『癒』の派生『波動』」
なんか…オーラが変わった?
片方の連勝男は本当に姿も変わっている。
あれは…ドラゴン?
二足歩行で、尻尾や羽が生えている。
顔や全身は鱗に覆われて
男の面影は目付きだけとなった。
一方で、後から来た男は身構えると同時に
『風』を使うような雰囲気を醸し出している。
そして、どちらも…半端じゃないプレッシャーだ。
始まる!俺は唾を飲んだ。
リュウ
「《龍爪》」
仕掛けたのは龍の男だ。
禍々しい手からは鋭い爪が生えている。
その爪で襲いかかった!
ハドウ
「《波動》」
ードゥン!ー
一瞬何が起こったか分からなかった。
確かにこの目で見た。
仕掛けたのは龍の男だ。
耳に残る重低音と共に、龍の男は
"見えない攻撃"に吹き飛ばされた。
???
「出た!波動!」
???
「相変わらず見えねぇ!すげぇ!」
歓声が上がる。
やはり龍の男を吹き飛ばしたのは
あいつの『技』だ。
見えない技…とんでもなく厄介だな。
原理が分からない。
ハドウ
「どうした?リュウ?
イキってた割には、もう終わりか?」
リュウ
「…ハッ!ふざけんな。
ちょうど温まってきたとこだ」
〜あとがき〜
ここまでのご愛読有難うございます!
いきなり始まりましたね!主人公達 以外の戦闘です!
ちなみに、リュウは第1話でチョロっと出てましたね。
私の好きなキャラの1人です((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆シュッシュッ
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