第1話:「死なない戦争」
初めまして!此度は、数ある作品から『バーチャル戦争』を選んで頂き、本当に有難うございます!!
この作品は、タイトルの通り
"仮想世界での死なない戦争"を題材にした物語です。
常識の通じない世界で
主人公は様々な仲間達や数多の敵と出会います。
この世界で、主人公はどう生きてゆくのか…
そして、主人公の正体は一体…!
粉骨砕身!群雄割拠!七転八起!人生謳歌!
王道系バトルストーリー!
胸熱くなる展開に、最後はまさかの結末…?
是非、最後までご愛読下さい!
※至らぬ点・良かった点 等、気軽にコメントして頂ければ励みになります!
《バーチャル戦争》
~virtual war〜
???
「なぁ、知ってるか?
仮想世界での戦争の話。
…って、そりゃそうか。
知るわけないよな!
だってこれは俺達の…
俺の物語だから。」
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ー主人公視点ー
…一歩……また一歩……。
人気の無い薄灯の街路。
雨に濡れたアスファルトの上を素足で歩く。
自分が何処に向かっているかは分からない。
ただ、歩を進めなければ
自分の意識を保てない。
それだけは分かっていた。
自分がした事。
これからの事。
この世界の事。
それらは一切忘れ
ただひたすらに歩を進めた。
『…もう限界だ……』
そう思った刹那、足がもつれた。
ーバシャーン!!ー
水溜まりの中に身を投じた。
降りかかる雨が
矢のように突き刺さる。
『このまま眠れば楽になる』
なんて事が頭をよぎった…
...暫くじっとしていると
遠くの方から、足音が聞こえてきた。
…1人…2人……
ざっと5人くらいだろうか。
何か重たい金属を
引きずる様な音と共に近付いてくる。
思わず顔を上げた。
死を恐れている訳では無い。
しかし、死に様を誰かに見られるのは
自分のプライドが許さなかった。
見上げるとそこには身の丈2mはあろう大男が居た。
1度も会った事の無い大男は
高い目線からこちらをじっと見つめている。
特に理由はなかったが
持てる力の全てを使い、男を睨みつけた。
少しの街灯が逆光となり、男の顔を隠し
どんな顔かはよく分からなかった。
…でも、瞳の色だけは
ハッキリと白く輝いている。
ー意識が朦朧とするー
水溜まりの中で横になっている俺に、男は言った。
大男
「ついてこい。
お前の目に光を見た。」
……俺の記憶は
ここで途切れている……
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何も無い平地に人が集まっている。
対立?喧嘩?
そんな生易しい言葉では表せない。
彼らがしているのは "戦争"だ。
まさに愚行。
それを知っていて尚
彼らは手を止める事は無い...
???
「死ねや ゴラァァ!」
???
「上等だ!来いやぁ!」
武器は無い。ならば、堂々と拳で?
迷彩服は無い。ならば、堂々と生身で?
この世界には、君達の知る"常識"は無い。
己の手には"己の力の具現化"を
俗に言う"魔法"により武装するのが常識だ。
???
「るぅぁぁああ!!
『獣』《龍の擬》!」
ある者は、自身の肉体を変化させ。
???
「スマートに決めよう。
『風』《風操》」
ある者は、自身に"力"を纏わせる。
その能力は多種多様。
『火』『水』『樹』『鋼』『武』
『風』『雷』『地』『獣』『癒』
10から成る基本属性から
それらを派生させ、自分の最良を作り出し闘う。
敵兵1
「うわ!?な、何だ??
身体が...動かない...っ!」
???
「...《影踏み》」
稀に、自身のみの
オリジナルを持つ者も居る。
10の基本属性のうち
"通常"は1人1つを持ち産まれる。
???
「下がってろ、お前ら。
『火』《炎上》」
敵兵2
「くっ、幹部のお出ましか...」
敵兵3
「おい待て!まさか...あいつ!」
???
「『火』はイマイチだな...
んじゃ、『雷』《雷鎚》」
ーバリバリバリバリ!!ー
極々稀に、2種以上の属性を
持って産まれてくる天才も居る。
敵兵5
「うっ...一気にやられた...っ!
間違いない...アイツが "レイ"か!」
レイ
「ごちゃごちゃ言ってんなよ。
さっさと終わらせんぞ。」
敵幹部
「下がれ雑魚ども。
お前がレイか。
来い、ここでケリつけてやる。」
レイ
「探す手間が省けたぜ。
お前で"最後"だったからな。」
敵幹部
「行くぞ オラァ!!」
ードォォォォォォォォォ...ー
敵幹部
「うぉ!?何の音だ?」
レイ
「あー、終わりか。」
敵幹部
「は?」
ーアナウンスー
「「友情の国」、キング全滅。
勝利国、「自由の国」。
これにてバーチャル戦争を終了致します。
お疲れ様でした。」
レイ
「またギアさんか...
ま、残念だったな。
俺らの勝ちだ(^-^)v」
敵幹部
「く、くっそぉー!!」
ー戦争後ー
ーワーワー ガヤガヤ...ー
戦争が終わり"死んだ者達が"談笑している。
敵国王様
「いやぁ、強かったなぁ
まさに"瞬殺"でしたね!
痛みも感じませんでしたよ」
???(自国の王様)
「此度は、良い経験になった。礼を言う。」
敵幹部
「...レイ、次は絶対
お前を倒してやる...!」
レイ
「おう、待ってるぜ〜」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
レイ
「ギアさん、たまには
俺らにも見せ場下さいよ〜」
ギア(自国の王様)
「...あれ以上得る物は無い。
時間の無駄だ。
それとも、格下と遊ぶ
暇と余裕があるのか?」
レイ
「...いえいえ、失礼しました」
どうだった??
ここまでは、ほんの序章。
チュートリアルというヤツだ。
え?死んだ筈の人が生きている?
言っただろう。
君達の常識は通用しないと。
これは、仮想世界での"死なない戦争"
"バーチャル戦争"だ。
レイ
「なんか、ギアさん急いでます?」
ギア
「...少し気掛かりがあってな。」
レイ
「もしかして、昨日のガキっすか?」
ギア
「あぁ、そんな所だ。」
レイ
「...ふーん。
ま、無いと思いますけどね。
アイツからは何も感じないんで。」
ギア
「それを確かめるのだ。
帰ったら"新人試験"の
準備を進めておいてくれ。」
レイ
「はーい、了解です。」
???
「おい、レーイ!帰るぞ〜」
レイ
「おう、今行く!
じゃ、ギアさん。
失礼しますm(_ _)m」
ギア
(...さて、奴は今頃。
目を覚ましているか...)
ここまでのご愛読、ありがとうございました!
〜あとがき〜
この作品は、友人との遊びで真剣に書いた物語です。
始めは漫画家になり、この作品を世に広めようとしましたが、絶望的に絵が下手だったので諦めました!!
折角作ったオリジナルのキャラ達が、自分の記憶の中だけで死ぬのは耐え難かったので、どうにかして形に残したいという意志の下、こちらのサイトを利用させて頂きました。
本日こちらのサイトを見つけ、即日投稿しているので
使い方も分からないまま書いています。
何かおかしな点があれば、ご指摘、ご指導して頂けると幸いです。