スポイラー‐マド・パンク
スポイラーです
マド・パンク
等級‐1級
身長‐190㎝
体重‐89㎏
年齢‐42歳
○概要
魔具「鉄人の御手」を携える1級冒険者。使ったのは右手の薬指と中指。能力の関係上、殴り合いが必要と言う事で普通の冒険者が使うよりも高値で性能が良く、違和感の少ないイズモテクノと言う会社の義手を使っている(日常生活を送るだけ、遠隔で魔法を使うなら全然安い義手で済む)。
1級の名に恥じない剛の者である。
○魔具「鉄人の御手」
一対の手袋。灰色で革のような質感をしているが、革製ではなく、金属のような質感の糸で編まれている。傷つかないし、汚れない。魔術の効果は身体能力の向上。これだけだと身体強化系の魔術と同じ効果だが、魔力効率が通常の身体強化系よりも圧倒的に良く、また上限値も高い。具体的には、
・時速換算した走力は凡そ二倍
・パンチの重さは約780kgf、これを時速80㎞という圧倒的な速度で繰り出す(平均的なボクサーは200kgfくらいを時速30~50㎞くらい)
高い身体能力に適応する為に五感も強化されている。マド本人はあたかも魔術の一部のように語っているが、これはマドが鍛錬の末に適応したと言うのが正しい(多少の強化はされている)。肉体の強度も大きく上昇し、生半可な攻撃は通用しない。
マド本人は認識していないが、この耐久力と攻撃力には魔具によるもう一つの見えにくい補助がある。魔具を中心として自分の体表面を覆うように、外側への力を持つ魔力が常に対流している。この結果、外からの攻撃は全てその魔力による威力の減衰を受ける。そしてこちらから繰り出す時は攻撃にその魔力が上乗せで乗る為、魔力を用いたガードなどもゴリゴリに削って行く。この魔力壁はマドの行動に強く依存している。普段はそこまででも無いが、例えば物を体の一部分で受け止めようとしたとき、壁はその部分だけ異様に厚くなる。そして殴ると決め込んだ時は手の先だけ異様に厚くなる。オートで発動するのではなく、基本的にはマドの行動に追従する形で機能するのである。
マド本人は認識していないがこの隠れた効果は非常に優秀であり、これ無しではマドは恐らく今ほどの活躍は出来なかったであろう。
○戦闘スタイル
ゴリゴリのボクシングスタイル。下手な小細工を弄するより、普通にぶん殴った方が強いし手っ取り早いと言うのがマドの認識であり、メタ的な視点から見てもそれは合っている。故にフィジカルで貫通する事の出来ない搦め手にはめっぽう弱い。メジャーなところで言うと精神掌握などは眼を隠す、耳栓をするなどごく古典的な対処法を取るしかない。とは言え戦闘経験、実務経験がきわめて豊富なため、事前情報で相手の出方は大抵見透かすし、土壇場での対応力も高い。基本はパンチスタイルだが、腕を負傷したとしてもキックスタイルに切り替えて応戦してくる。
武器は一応用いる事もある。
因みに魔術を使わなくてもかなり腕っぷしは強く、魔具を失ったとしてもシンプルな身体強化魔術だけで強くない魔族程度ならボコボコに出来る。
○来歴
魔術学校在学中に、同級生の家にその剛力を活かしてボディーガードとして雇われないかという提案をされる。昔馴染みと言う事もあったのでその提案を承諾し、卒業後はボディーガードとしてとある名家の御令嬢の専属ボディーガードとして活動をし始める。3年ほど経った時、この生活に身を置いていては体がなまるという事を薄っすらと感じ始め、ボディーガードの任を解いてもらうように働きかける。御令嬢がそれを許さなかったため監禁されたが、魔具が無いにも関わらず基礎的な身体強化魔術と素の腕っぷしだけで拘束を破壊し、その上見張りの魔術師を戦闘不能にし、正式にボディーガードの任を解かれた。見張りの魔術師はとある1級魔術師の弟子であったが、弟子がロクでもない事に絡んだという事でその1級魔術師は弟子を破門とし、代わりとしてマドを弟子として迎え入れた。その後8年の歳月を得て1級魔術師へ昇格した。現在は戦死した師匠の「後進育成を熟してこそ一流」という言葉を胸に後進育成に励んでいる。
○余談
そこまで強くない件の魔族には以下の経緯で敗北を喫した。
①魔族に奇襲される、この時マドは完全に警戒していたわけでは無かったので魔力壁が薄く背中に裂傷を食らった
②血液はマドの肉体である為魔力壁による阻害作用が反応しにくかった。その結果本来の力を血液の攻撃に対して発揮する事が出来なかった(血液を操ると聞いてはいたが、相手の血液を利用するとはマドも考えていなかった)
③不利だと判断し血液の拘束を無理やり振りほどく方向に舵を切る。そしてそのまま拘束を破壊し逃走した。
魔族的には血の拘束を振りほどく事自体は中々評価できたが、マドの力量に関しては完全に見誤っていたため、今回のような舐めた態度で戦闘に臨んだ。そして負けた
設定資料集みたいなの好きなんですよね。妄想が捗ります