スポイラー‐アント君のギルメンのお話
閑話休題、スポイラーです。読み飛ばしていただいても構いません。いつかは生きる予定の設定です
○ギルドとは
魔術師、剣士、鍵士などの集まりである。それぞれのギルドはある目的をもって集まっており、ギルドの目的に応じた仕事を取って来てそれをこなし、報奨金を山分けなどして日当を稼いでいる。大抵の場合副業もしている
○アント・プラタ
ギルドの創設者。男性。魔族の討伐に特化したギルドを作ればギルドだけで食っていけると考えた為、このギルドを創設した。屋号は「祓魔アリ屋」。祓魔屋がありきたりな屋号であるという理由で断られたからその場で名前のアリをねじ込んだ。
性格は良い。彼は別に自身の性格を良いとは思っていないが、どんな人ともそれなりに話せるので周りからは緩衝材のように珍重されている。一般家庭出身で、親は流行病で二人とも死んでいる。しかし正直彼はそれをそんなに気にしていない。小さい頃に地方から出てきて親戚の手を借りながら魔術学校に通っていたというその経歴から来る物であり、また彼は仕事柄死に対してはドライである。
魔具は「聖銀の籠手」。使ったのは左手の薬指(ここは現在義手)。右手に普段ははめている。自身の近くにある銀に対して「世間一般が持つ銀の持つ魔族に対して持つ特攻」というのを卸す。その結果、銀は対魔族に特化した性能を得ている。銀の武器による傷は癒えず、また火傷のような状態となる。再生能力が高すぎる一部の魔物はこれを超えてくる場合がある。
難点として、自身から距離が離れるとこの効果は薄まる。その為基本的には近接戦特化である。六尺棒、短刀、アイスピックに銀を練り込んだものを武器として利用している。六尺棒は三節棍にもなる。鎧などは着けていないが単純な剣術とカナリアの補助により解決している。
○シネル・エルゴ
ギルドメンバー。学生時代のアント及びテイアの後輩。女性。テイアは面識はなかったがアントからテイアについて話は聞いていた。アントの事は兄のように思っている。
性格は普通、多少計算高い。町の商工業者の家系。舶来品を売っている。家業は兄が継いだ。
魔具は「固有空間」、使ったのは手首から下の左手丸ごと。形は六分儀の形をしている。六分儀としては使えない。これを使うと発動した瞬間、指定した対象を中心とする球形の領域を生み出す。この領域は外から入る事は出来るが、内側から対象が出る事は出来ない。この球面は彼女にしか見えていない。彼女でなくても、魔力が使えるなら彼女の魔具を使うとその球面の位置を推し量る事は出来る。対象は10体まで選定できる。頑張れば11まで行けるが安定はしていない。
閉じ込める事に特化した魔術であるが、裏を返せばそれだけである為単体では弱い。その上、相手が強すぎると、閉じ込める効能も実質的に無効化されるという難点もある。
○カナリア
ギルドメンバー。東国から来た人。女性。カナリアは元の名前に対する当て字。苗字は当てるのが難しかったので名前のみ。髪が黒いので若干浮いている。
性格は陰気。というよりこの職業は死と隣り合わせなので、いきたがりの彼女にとっては割と辛いのである。
魔具は「射日経典」。巻物である。材料は右手の小指。但し形が巻き物であるだけで別に読み上げる必要は無い。8種類の強化系の魔術を操れる。基礎魔術には身体強化もあるがそれはあくまで受けに使用されるのが多い。但しこちらは五感、思考力の強化がある為攻めにも使える。掛け幅にもよるが、強めに掛ければ中位程度の魔族と同じ身体能力を得られる。
○トビ
ギルドメンバー。東国から来た人。男性。カナリアは旅の途中で知り合った仲。彼は苗字を当てる事は出来たけども彼女に合わせて名前だけトビという音を当てた。
性格は冷静沈着。狙撃の腕を学ぶために遠路はるばる来たので自分に対してストイックでもある。
魔具は無し。彼は魔術師ではない。彼は魔具を加工して作り出した魔銃といわれる猟銃を武器としている。魔銃は魔力を出す鉱石を銃身にはめ込む事で機能している。そしてその魔力で発動させている魔術は空間の拡張。これにより異常な量の銃弾を容積を無視して中に入れている。
狙撃の精度は高く、しかもどこにどう撃てば相手はこう動くだろう、みたいな先手先手を読む能力も高い。彼が雇われた理由は、アントの動きを補助する為である。トビの使う銀の弾丸にもアントの使う銀の武器と同様の性能がある、と思わせる事でトビの弾丸は魔族に対して強い牽制力を手に入れる。仮に効果が無いとバレたとしても、普通に素手で喧嘩を始める。腕力もかなりある。
スポイラーも稀に出します