続き18
「ここだ」
「ここにいる」
「老公をお呼びせよ」
「ここにいる」
人の顔をしたフクロウ達が一斉に騒ぐ。
「まずいですね。老公を呼んでいるようですよ」
<おやっさん>の野崎君がそう俺に話す。
「とても戦える状況じゃない」
「仕方ない。逃げますか」
「いやいや、俺の家はっ? 」
俺と<おやっさん>の野崎君との話に中西君が激高した。
「仕方ありません。全部買いなおしましょう」
「レア物とか限定品とか売ってるかどうかわからないのに? 」
中西君が半泣きで突っ込んできた。
「いや、しかし、死ぬよりはいいのでは」
俺がそう突っ込んだ。
「いや、死んでも大丈夫ですよ」
<おやっさん>の野崎君がほっこりと笑った。
「大丈夫わけがあるかぁぁぁ! 」
中西君が叫んだ。
「いや、早く逃げた方が良い。老公が来るぞ」
そうヤタガラスさんが必死に皆に忠告した。
「そうだな。とにかく逃げよう」
俺がそう中西君にせかした。
「あーあ。あーあーあーあ」
中西君が呻きながらついてきた。
外は人の顔をしたフクロウが飛び回っている。
一部危険ではあるが、マンションの中を通って近くの建物に逃げるべきだ。
そう思って俺と<おやっさん>の野崎君と中西君が建物の中を走る。
思ったより頑強な作りで建物はそんなに損傷していない。
ただ、あちこちが焼けたりしていたが、それもスプリンクーラーの御蔭か消えていた。
<三本首>がピクピクしているが仕方ない。
とりあえず死んではいないのかもしれないが、気絶はしてるのは間違いない。
なら今しかない。
ヤタガラスさんを先導にして俺達はマンションの中を走り続けた。
すいません、投稿が数日できなくて。
身体の調子が酷く悪かったもんで。
また当分、毎日投稿できると思います。
宜しくお願い致します。