続き16
「グァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア! 」
信じがたい爆発を起こして部屋が吹き飛んだ。
それを<三本首>がもろに受けた形になった。
流石の<三本首>も断末魔の叫びをあげている。
そして、俺達も。
マンションが微妙に爆発で歪んだ。
しかも、燃えている。
「ふふふふ、焼け死んじゃうね」
俺がそう笑った。
「いやいや、抑えたつもりなんですけどね」
「俺のレア物がぁぁぁぁあ! 」
<おやっさん>の野崎君と中西君が絶叫した。
「貴様らっ! よくも、<三本首>様をををを! 」
人間の顔のフクロウが毒々しいほどの視線を俺達に向けた。
「ふふふふふふふふふふふふふふふ、これが正義の力だっ! 三鈴さんやったよっ! 」
俺が満足そうに叫んだ。
「いや、このままじゃ死ぬじゃん」
「大丈夫だ。俺達は人形。下に飛び降りたらいける。身体はばらけても完全に破壊されないだろうし」
「いや、俺はどうなる? 」
「首吊りしてもこうして話ができる私もいるし。死は怖くないですよ」
パニックになった中西君に<おやっさん>の野崎君が笑った。
「いや、死ぬやんけぇぇぇぇぇ! 非常識なお前と一緒にするなやぁぁぁぁ! 」
そうしたら、がっくりしていた<三本首>がいきなり息を吹き返したように、こちらに一本の首を伸ばして噛んできた。
俺がさっと避けたら中西君が飲まれた。
足から咥えられている。
「おおお、本当に顎が外れて飲み込むんだ」
「いや、違うよ。蛇の顎は大きく開くように出来ているんだ」
「おお、そうなんですね」
<おやっさん>の野崎君がそれを見て感心している。
「いや、助けろやぁぁぁぁ! 」
足を両方とも飲み込まれて丸呑みされている中西君が叫んだ。
昨日は死んでました。すいません。




