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続き8

 やれやれと仕事が終わり、疲れた感じで会社を退社した。


 帰りに社長に三鈴(みすず)さんにちゃんと電気をショートさせないように頼んで欲しいと念を押された。


 そのせいもあって、今日も定時あがりだ。


 そうやって会社を出た途端にスマホが鳴った。


 見たらお義父さんからだった。


「なんでしょうか? 」


「済まないが、こちらの新居が出来てないんで、君の家を別のマンションに引っ越しをさせて貰ったから」


「は? 」


 いきなり、訳の分からない事を言われて混乱した。


「いや、どういう事です? 」


三鈴(みすず)がな。君の住んでいるアパートがバレたんで引っ越さないとまずいと言っているんだ」


「いやいや、さっき三台に車に轢かれた後に四トントラックに轢かれて救急車で運ばれたそうですが」


 俺が驚いてそうお義父さんに話す。


三鈴(みすず)が言うには昔、ビルごと崩したのに生きてたらしい」

 

「え? 」


 俺がドン引き。


 いやいや、どうなんだそれ。


 それでも生きてるのも凄いが。


「だから、このまま住んでると君が危ないし、容赦しない性格だから最悪一緒にアパートに住んでいる人達が巻き込まれるかもしれない」


「えええ? まわりに被害が? 」


 俺がさらに驚く。


「ああ、そうなったら流石にこちらも困るしなぁ」


「わ、分かりました。で、何処のアパートになったんです? 」


「今、そちらにうちの弟子が向かったんで、その車で案内させる」


 そうお義父さんが言うと一方的に切られた。


「ちょっと、すいません。お義父さん? お義父さん? 」


 俺がスマホを握りしめて問い返したが、切れている。


 そうしたら、いきなり目の前に乗用車が止まった。


「へ? 」


 俺が驚いた。


「貴方が三鈴(みすず)様の旦那さんですか? 」


 乗用車の中の男が出て来て聞いてきた。


 後で聞くと、お義父さんの弟子で大神秀一さんと言うそうだ。


 俺より少し年下くらいで美男子だった。


 ただ、その目からはあからさまな敵意があった。

 

 そのせいであまり良い予感はしなかった。

 

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