続き8
「いやいや! 加茂さんっ! 燃えてたら火事ですよっ! 」
中西君が動揺して叫ぶ。
「いや、戦いの為には非情にならねば」
「非情になった結果、うちが燃えるんですけど」
「正義の味方は正義の戦いで被害が出ても弁償とか無いでしょ」
「いや、野崎っ! ふさげんなよっ! 」
中西君がとうとう激高した。
「何だろう。三鈴様と違うベクトルでやばいですな」
ヤタガラスがそう話す。
「そう言えば、ヤタガラスさんなのだから、タケツノミ様なのですか? 」
「いや、私は眷属になります」
「一緒に戦ってくださるので? 」
「できる範囲では」
こうして、ガッチリと俺とヤタガラスさんが手を固く繋いだ。
「いやいや、破壊はしないで! ここ、俺の家だから! 」
必死になって中西君が横で叫んだ。
「正義の為なら仕方ないでしょう」
「野崎が言うなやっ! 」
<おやっさん>の野崎君がバーンって感じて言うので中西君がさらに動揺した。
「では、何か安全に倒せる武器は? 」
俺がそう中西君に聞いた。
「神砂くらいしか」
そう中西君が言った途端に<おやっさん>の野崎君がバラバラと窓の外にばら撒いた。
「いや! お前っ! いい加減にしろやっ! 」
中西君が絶叫した。
「仕方あるまい。正義の為だ」
<おやっさん>の野崎君がピシッと話す。
「いや、それじゃあ、泥棒だろうがっ! 」
「でも、このままだと貴方も狙われるっ! 」
中西君の叫びに俺がびしっと突っ込んだ。
「いや! もう巻き込まれてんですけどぉぉぉ! 」
中西君の魂のシャウトが響き渡った。
「こうやって正義の味方は増えていくと言う事か」
俺が感動して呟いた。




